【阪大リーブル007】
医学がヒーローであった頃
ポリオとの闘いにみるアメリカと日本


小野啓郎 著


四六判・並製
222頁・本体1700円 税込価格1785円
ISBN978-4-87259-240-5 C1347 [2008]


姿の見えない敵を相手に研究者たちが燃えた。



ポリオの制圧をめざし、ワクチン開発に全力を投入した医師と研究者、献身的な協力を惜しまなかった市民の熱い物語。
日本の医学はなぜ遅れをとったか?
歴史と問題点を探る。


 
 
  主要目次

1

ポリオに苦しんだ人類

〇忘れられた昭和の悲劇
〇ハイネ・メディン病から疫病ポリオへ
〇脊髄性小児マヒ=ポリオという病気
〇治療法はあるのか
〇日本におけるポリオ始末記



2


ワクチン開発までの苦闘の歴史

〇ワクチン開発は思い込みと挫折の連続
〇ヒーローたち
〇ワクチン開発レースの脱落者
〇マーチ・オブ・タイムズ=十セント募金活動
〇ついに明かされたポリオ・ウィルスの秘密
〇ノーベル賞に輝いたエンダースとその弟子たち
〇大規模な野外試験(治療)とポリオ・パイオニア
〇忘れられた超人的努力
〇生ワクチン
〇共産圏におけるセービン・生ワクチンの野外試験


3

ヒーローがなぜアメリカに誕生したのか

〇ワクチンがはじめて制圧した世界的な疫病
〇二〇世紀はじめのアメリカ
〇科学的医学エピソード
〇新大陸で花開いた科学的医学
〇ロックフェラー医学研究所と研究病院
〇大学医学センターと臨床科学の興隆
〇医学と医学教育における革新主義
〇医学を変えた近代病院の医療
〇教育病院における研究検査室


4 日本におけるポリオ制圧の問題点

〇敗戦後の疫病流行と防疫対策
〇ポリオ根絶を目指した男いた!
〇公衆衛生学=国民を守る予防医学
〇知らなかったのか、手をつけられなかったのか

5

日本の医学はなぜヒーローを生まなかったのか

〇「それは学問と政治の乾杯であった」
〇閉鎖社会の医師教育と医局講座制
〇遅れてきた日本の近代病院
〇医療の社会化
〇国の科学技術振興策
〇国民のイニシャティブが生んだ理化学研究所
〇ブレークスルー(風穴をあける)