近世広域支配の研究

村田路人(大阪大学助教授 文博)著
A5判・上製
374頁・本体7282円 税込価格7646円
ISBN4-87259-015-5 C3021 [1995]

幕府が国役普請人足役や大坂城修復役を課す場合,従来は支配者側からストレートで一方的に行われると考えられていたが,大坂町奉行所や幕藩領主と村々の間に実質的な役を請け負う「用聞(用達)」と呼ばれる大坂町人が介在していたことが明らかになった.この点に注目して,村支配を具体的に解明する.
摂津・河内・和泉の,河川をはじめとする史料を「支配の実現メカニズム」と「広域支配の実態」という視点から分析し,支配体制の特質に迫った研究書.
主要目次
<1部> 畿内における幕府の広域支配



1章 役の実現機構と夫頭・用聞の役割
2章 大坂城・蔵修復役と支配の枠組み
3章 国役普請制度の展開
4章 河川支配機構
   堤奉行/川奉行の設置
<2部> 地域と権力
1章 地域と役
   治水・水利普請の役的編成と地域
2章 川筋維持と負担地域
<3部> 近世支配の特質
1章 用聞の諸機能と近世支配の特質
   役請負人として/伝達者として
2章 奉行所用達の諸機能