ヤン・ファン・エイク 光と空気の絵画

小林 典子(大谷女子大学助教授)著

A5判・上製 402頁 本体7,200円 税込価格7560円
ISBN4-87259-092-9 C3070 [2003]


パリ写本工房で熟成した光の描写
 小さな画面に光あふれる窓辺を描いたヤンの技術はどのようにして完成したか。フランドル地域の「職人的な経験」から生まれたという定説を覆し、14−15世紀のパリ文化刷新の一翼を担う写本工房によって完璧な技術に高められたことを究明した、著者渾身の作。

 
主要目次

はじめに

第1章 ヤン・ファン・エイク研究あるいは絵画の難題
 <光と空気>の最初の描出/
 E.パノフスキー『初期ネーデルラント絵画』/フランス・ヴァロア朝のミニアテュール研究/図像解釈学の難題と科学的調査/S.アルパース「描写の芸術」
第2章 光と空気の絵画誕生
 ヤン・ファン・エイクの資料/
 ヤン・ファン・エイク初期作品/
 光と空気の現象のルーツ/
第3章 光と空気の言説誕生
 古代・中世光学概史/
 光の媒体/光の伝播/
 質と微細構造
終章 ヤン・ファン・エイクあるいは光学的言説
 古代・中世光学と絵画/
 おわりに