A4判フルカラー・上製
432頁・税込定価21000円(本体20000円)
ISBN978-4-87259-262-7 C3070 [2009] |
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「児童文学科」を日本で初めて創設した石澤(梅花女子大学名誉教授)の30年にわたる研究の集大成.その門下に育った俊秀が共に執筆に加わる.
民衆本やエピナル版画,ABC絵本というあけぼの時代から,ラ・フォンテーヌ,ペローらによる貴族の子どもたちの絵本。
その後,絵本の出版社・作家・画家の登場,黄金時代のモン
ヴェル,エレ,アンシ,サンペなど多くの紹介本の中には一度は読んだことのある絵本がみつかる.
重厚でありながら美しく楽しい研究書.
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【推薦の言葉】
吉田 新一 (絵本学会初代会長・立教大学名誉教授)
本書は日本で最初の、フランスにもない画期的なフランス絵本史です。
18世紀の民衆本から説き起こし、モンヴェルの『ジャンヌ・ダルク』、ショヴォーの『年を歴た鰐』、ブリュノフの『ババール』、デュエームの『わたげちゃん』などエスプリ溢れるフランス絵本の豊かな伝統を、長年にわたる資料収集と精緻な研究を通してまとめています。
フランスの絵本と日本との関係にも言及した労作です。
【本書推薦者】
吉田 新一(絵本学会初代会長、立教大学名誉教授)
原 昌(中京大学名誉教授、日本児童文学学会前会長)
松居 直(JBBY会長、福音館書店相談役)
島 多代(IBBY元会長、絵本資料館ミュゼ・イマジネール主宰)
武市八十雄(至光社・絵本製作者)
松岡 享子(東京子ども図書館理事長)
柏木 隆雄(大阪大学名誉教授、放送大学大阪学習センター所長)
私市 保彦(武蔵大学名誉教授)
三宅 興子(イギリス絵本・児童文学研究者)
向川 幹雄(日本児童文学学会会長、大阪国際児童文学館館長)
※所属は刊行当時のもの
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【主要目次】 |
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第1章 絵本のあけぼの
1 民衆本
2 エピナル版画
3 ABC絵本
第2章 宮廷・貴族の子どもたちの文学と挿絵
1 ラ・フォンテーヌ『寓話』
2 ペロー『教訓を伴った過ぎし昔の物語』
3 ドーノワ夫人『新妖精物語』
4 フェヌロン『テレマックの冒険』
5 ボーモン夫人『美女と野獣』
第3章 子どものための初期の雑誌
1 序
2 ベルカンの「子どもの友」
3 「日曜日」のち改名「青少年の雑誌」
4 「子どもの雑誌」
5 「家庭博物館」
第4章 子どもの本の開花期―大出版社の登場―
1 アシェット社の「子どもの週間」
2 エッツェルと「教育と娯楽の雑誌」
3 ドラグラーヴ社の「サン・ニコラ」他
コラム1:グランヴィル
第5章 子どものための作家・挿絵画家の登場
1 セギュール夫人と「ばら色叢書」
2 P.―J.スタールとエッツェル・コレクション
コラム2:ギュスターヴ・ドレ
3 ジュール・ヴェルヌと「驚異の旅」シリーズ
4 エクトール・マロ『家なき子』他
5 ジョルジュ・サンド『祖母の物語』他
第6章 絵本の黄金時代
1 絵本の新しい時代を築いた人
1. ブーテ・ド・モンヴェル
2. バンジャマン・ラビエ
3. アンドレ・エレ
4. アンシ
5. エディ・ルグラン
2 ポール・フォシェと「カストール文庫」
1. ナタリー・パラン
2. ロジャン〈フェドール・ロジャンコフスキー〉
3. エレーヌ・ゲルティック
コラム3:プチ・ペール・カストール
コラム4:ペール・カストールとあそぼう
4. イワン・ビリビン
5. ラルーヴ(ケイト・ヴォルフ)
6. アレクサンドラ・エクステル
7. アンジェル・マルクレス
8. ピエール・ベルヴェス
9. ジェルダ・ミュレール
10. その他
3 フランスのエスプリ
1. レオポルド・ショヴォー
2. サミヴェル
3. ジャン・ブリュレル
4. アンドレ・フランソワ
5. ジャン=ジャック・サンペ
6. サン=テグジュペリ
7. ジャクリーヌ・デュエーム
4 まんが(B.D.)
1. クリストフとテプファー
2. ルイ・フォルトンとアラン・サン=トガン
3. パンション
4. エルジェ
5. アルベール・ユデルゾとルネ・ゴシニ
第7章 子どもの絵本に見る日本
1 フランスにおける日本の神話、伝説、昔話の受容
2 日本の浮世絵師による絵本の発信
3 民衆版画と日本
4 子どものための初期の雑誌と日本
5 子どものための作家・挿絵画家と日本
6 「カストール文庫」と日本
7 絵本の黄金時代の作家と日本 |
【書評】
2009年10月1日『日本児童文学9-10』にて書評が掲載されました。
2009年8月22日『週刊ブックレビュー』(NHK BS2)にて紹介されました。
2009年4月18日『読売新聞 10面(ライブラリー)』にて紹介されました。
2006年5月29日『神戸新聞』にて、著者の業績と本書が紹介されました。
2009年6月1日『ふらんす6月号』(白水社)にて書評が掲載されました。
「・・・民衆本、エピナル版画から説き起こして、・・・20世紀の絵本の黄金時代・・・に至る歴史を、モノクロや
カラーの図版を主役として、それに解説を付すという形で追体験させてくれる大著だ(フランス絵本に見る日本の表象も論じられている)。
カラー図版を見ていると時間を忘れる。とにかく、楽しくて、美しい本なのである。
・・・子ども向けの絵本の歴史を検証することで、周縁的な存在にとどまってきた文学ジャンルを正当に組み込んだ文学史の可能性が見えてきたような気もする。
・・・本国にもないフランス絵本史として、大学などの図書館には欠かせない基本図書。
(『ふらんす6月号』(白水社)P74 宮下志朗氏/評 ※一部抜粋)
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