異説・日本近代文学


出原隆俊 著


A5・上製
316頁・本体3600円 税込価格3780円
ISBN978-4-87259-357-0 C3095 [2009]


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「内部」と「外部」という切り口で、透谷や鏡花、漱石の作品世界を、
従来の文学史とは全く違った見方で描き出す。
発見と驚きに満ちた異色の明治文学論。


明治時代は著作権という取り決めがなかったので、作家たちはかなり自由に他の作家の作品から「借用」した。 たとえば、漱石の『心』は鴎外の翻訳作品と酷似しており、一葉には先行の作品がおびただしく流入している。
このように著者は例証をあげて、「典拠」と「借用」という観点から、明治文学の錯綜した藪の中を分け入る。

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【目次】

T〈内部〉と〈外部〉


1 〈内部〉と〈外部〉という問題‐日本近代文学の一面‐
2 北村透谷における〈内部〉と〈外部〉
3 透谷と鑑三・透谷と愛山の一側面
4 泉鏡花作品のおける〈内〉と〈外〉‐〈魔)を中心に‐
5 〈心〉と〈外部〉‐漱石作品の一端‐
6 三島作品における(内部)と(外部)‐『金閣寺』を中心に‐

U 作品論再考

7 樋口一葉『にごりえ』の〈彼の人)
8 森鴎外『高瀬舟』異説
9 Kの代理人としての「私」‐漱石『心』における言葉の〈連鎖〉について‐
10 三島由紀夫『金閣寺』の構成意識
11 洋行と“からゆき”‐反『舞姫』小説の位相‐

V 〈典拠〉と〈借用〉

12 「他界」と「崇高」
13 お力の登場
14 水揚げ・出奔・《孤児》物語‐『たけくらべ』の美登利の変貌
15 裏側から読む漱石『心』
16 芥川龍之介『疑惑』と鴎外・志賀直哉

あとがき
初出一覧
作家名索引