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ベルギーの言語政策 方言と公用語

在庫あり
石部 尚登 著
A5判 432ページ 上製
定価6200円+税
ISBN978-4-87259-376-1 C3080
奥付の初版発行年月:2011年02月

内容紹介
目次
著者略歴

内容紹介

EUの中心であるベルギーは,フランス語・オランダ語の2カ国語を公用語とする国として知ら れる.この国の抱えることばの問題は大変根深い.国の独立時から展開される地域間の激しい言語対立の様子を議会資料他を丹念に調べ,住民が実際の使っていることばへの言及や政策が見られないこそ,これが今後の大きな課題であることを提示している.  

目次

第I 部序論1

第1章 はじめに
1. 共同体問題と言語問題
2. 言語政策の対象とベルギー人のことば
3. 「方言」の視点からの再考

第2章 いくつかの問題
1. ベルギーの言語問題の概観
1.1 説明変数のひとつとしての言語問題
1.2 社会言語学研究の対象としてのベルギー
2. ベルギー特有の問題.
2.1 ベルギーの国家と制度
2.2 用語法の問題
3. 「方言」という概念について
3.1 「言語」と「方言」:言語学的アポリア
3.2 意味の複層性:ふたつの「方言」
3.3 「方言」の社会言語学的問題.
4. 言語政策と言語政策研究.
4.1 従来の言語政策の捉え方
4.2 言語にまつわる言説の総体としての言語政策


第II 部ベルギーの言語政策史概観

第3章 言語法から見たベルギーの言語政策
1. 言語政策の変遷:4 つの時代区分
2. 第I 期:単一言語主義
2.1 新国家における言語状況
2.2 言語(使用)の自由とフランス語の専制
2.3 単一言語主義の具現化に向けた言語法
3. 第II 期:二言語主義
3.1 19 世紀末の社会的背景
3.2 二言語主義へ向けた言語法
4. 第III 期:地域別一言語主義
4.1 領域性の原理と個人性の原理
4.2 地域別一言語主義へ向けた言語法
4.3 地域別一言語主義と「言語的均質性
5. 第IV 期:連邦制と地域別一言語主義の厳格化
5.1 言語法と言語境界線
5.2 連邦制への移行と硬直化する地域別一言語主義
6. まとめ

第III部 「方言」の視点から見た言語政策

第4章政治家と「方言」:国会での議論
1. 国会における議論
1.1 国会における使用言語
1.2 分析資料としての議事録
2. 政治家の「方言」観
2.1 議論されることばと一般大衆のことば
2.2 ふたつの「方言」観
3. 「方言」観に基づく戦略
3.1 フラーンデレン側の戦略
3.2 ワロニー側の戦略
3.3 「方言」観の実際の「方言」への影響
4. 地域別一「方言」観主義
5. まとめ

第5 章民族運動と「方言」
1. 言語運動としてのフラーンデレン運動とワロニー運動
2. フラーンデレン運動と「方言」
2.1 言語運動としてのフラーンデレン運動
2.2 オランダとの言語的協働の伝統
2.3 フラーンデレン語とネーデルラント語
3. ワロニー運動と「方言」
3.1 リエージュ・ワロニー文学協会
3.2 世紀の転換期のワロニー運動
3.3 ダイグロシア状況の肯定と「方言」の利用
4. まとめ

第6 章言語調査と「方言」
1. 言語調査の政治性:創り出される言語的事実
2. ベルギーにおける言語調査
2.1 言語調査史.
2.2 言語調査の「死」:言語調査から住民投票へ
3. 近接の「標準語」による「方言」の包摂.
4. 「方言」調査の要求.
4.1 統計中央委員会・統計高等評議会
4.2 ワロニー文学協会の要求
4.3 幻の「方言」調査
5. まとめ

第IV 部共同体の言語政策と「方言」復権運動

第7 章共同体の言語政策
1. フランス語(文化)共同体の言語政策
1.1 フランス語の擁護と顕揚の政策
1.2 「方言」から「内発的地域語」へ
1.3 並立する「公用語」と「内発的地域語」
2. ネーデルラント語文化共同体/
フラーンデレン共同体の言語政策
2.1 単一言語使用主義の徹底.
2.2 オランダ王国との言語的協働の制度化
2.3 フラーンデレン共同体の「方言」観.
3. 異なる両共同体の「方言」観
4. まとめ

第8 章ワロニーにおける「方言」278
1. 「方言」の活力
1.1 断片的な情報から:「ワロニー語」への言及
1.2 断片的な調査から.
1.3 話者数の推定.
2. 「方言」の言語的特徴
2.1 ワロニーの諸「方言」とフランス語
2.2 狭義のワロニーについて.
3. 「方言」とベルジシスム.
3.1 ワロニー語とベルジシスム
3.2 ベルジシスムの具体例.

第9 章「方言」復権運動の現状

1. 「方言」から「言語」へ
2. 運動を支える枠組み.
3. ワロニー語の復権へ向けた動き
3.1 復権運動の実際の活動
3.2 新しい形態の運動
4. 復権運動の抱える問題
4.1 ワロニー文化協会の立場
4.2 改定ワロニー語
4.3 一枚岩ではない運動
5. まとめ

第V 部結論351

第10 章 おわりに

参照文献
付録資料
資料1:国会における「方言」に関する発言
資料2:言語調査結果(州ごとの使用言語)
資料3:ベルギー言語関連年表.
資料4:ベルギー地図.