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裁判員裁判時代の法廷通訳人

在庫あり
水野 かほる,津田 守 編著/ヤコブ・E・マルシャレンコ,高畑 幸,佐野 通夫,浅野 輝子,額田 有美,本松 恵,鈴木 いづみ,マリア・イサベル・アルコネロ・グティエレス,イグナシオ・キロス,森直香,フアン=ミゲル・オルテガ・エラエス,坂巻静佳 著
A5判 324ページ 上製
定価6000円+税
ISBN978-4-87259-507-9 C3032
奥付の初版発行年月:2016年02月

国際化に伴い,刑事・民事・家事・少年事件を扱う裁判所において,法廷通訳人の存在と役割が不可欠になって久しい.しかし,法廷通訳人は裁判の一翼を担う人材でありながら,裁判所の「黒子」として見過ごされる傾向にあり,制度も運用も様々な困難を抱えている.裁判員制度導入を契機に法廷通訳に対する社会的な関心が高まるなか,法廷通訳および法廷通訳人の現状と課題を明確化し,より迅速かつ適正な裁判のあり方を追究する. 

主要目次
はじめに
第Ⅰ部 概説
第1章 日本の裁判所における通訳と翻訳
第2章 裁判員制度における要通訳刑事裁判の特徴

第Ⅱ部 法廷通訳人の声
第3章 裁判員裁判時代の法廷通訳人- 数量調査結果とその考察
第4章 裁判員裁判を経験した法廷通訳人- 聞取り調査結果とその考察

第Ⅲ部 通訳翻訳実務上の諸問題
第5章 司法通訳翻訳における中国語の多様性
第6章 要通訳の刑事手続における〈リンガフランカ〉としての英語
第7章 法廷通訳における訳出の難しさ- 否定表現の通訳例からの考察

第Ⅳ部 海外における法廷通訳翻訳
第8章 スペインにおけるリーガル通訳翻訳、司法通訳翻訳、公認通訳翻訳
第9章 通訳者の資格試験をめぐって- スペインにおける司法・警察通訳サービスの下請けの問題を中心に
第10章 米国における法廷通訳人の資格認定制度
第11章 刑事裁判手続において通訳の援助を付する自由権規約上の義務の射程

付録 主要な裁判員裁判対象事件一覧表
おわりに
索引
執筆者等一覧 

著者略歴
水野 かほる(ミズノ カオル)
静岡県立大学国際関係学部准教授。名古屋大学大学院文学研究科日本言語文化専攻博士課程(前期)修了。専門分野:日本語教育、社会言語学。主要論文:「外国人事件における司法通訳の正確性―要通訳事件の事例からの考察―」『言語政策』第4号、日本言語政策学会(2008)1-24頁;「法廷通訳人が法曹三者の発言に感じる訳しやすさ・訳しにくさ―法廷通訳人のための『やさしい日本語』開発に向けて―」『Ars Linguistica(Linguistic Studies of Shizuoka)』Vol. 20,日本中部言語学会(2013)73-89頁。

津田 守(ツダ マモル)
名古屋外国語大学現代国際学部教授。同大学院グローバル共生コース(多言語多文化マネジメント及び公益通訳翻訳専攻)代表。大阪大学グローバルコラボレーションセンター名誉教授。1948年、東京生まれ。青山学院大学卒業、フィリピン国立大学文理大学院社会学修士修了。同文理学部社会学科専任講師、四国学院大学社会学科助教授、大阪外国語大学フィリピン語学科主任・助教授、ハーバードロースクール客員研究員、大阪外国語大学教授(同大学院通訳翻訳専修コース担当)、大阪大学教授(大学院高度副プログラム「司法通訳翻訳」及び「医療通訳」コースを担当)を経て現職。日本通訳翻訳学会理事及び評議員を歴任。1986年以降、司法・行政(捜査、弁護、法廷、矯正等)通訳翻訳にも携わり、現在に至る。フィリピン社会研究、日比関係論のほか、通訳翻訳関連の編著書・論文多数。『15言語の裁判員裁判用語と解説(全3巻)』現代人文社、2013年(第1巻は日本語、英語、中国語[簡体字]、中国語[繁体字]、韓国・朝鮮語、モンゴル語;第2巻は日本語、英語、フィリピン語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語:第2巻は日本語、英語ヒンディー語、ウルドゥー語、ペルシア語、ロシア語、ポルトガル語、スペイン語所収)。

ヤコブ・E・マルシャレンコ(ヤコブ・E・マルシャレンコ)
名古屋外国語大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程在籍。1983年、ポーランド共和国生まれ。ワルシャワ大学日本語日本文化専攻、ワルシャワ大学博士前期課程(日本語日本文化専攻)及び、大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程(グローバル人間学専攻)修了。修士(日本語日本文化学及びグローバル人間学)。専門分野:司法通訳学、リンガフランカとしての英語。主要論文:“English as the language of Interpreting in criminal proceedings in Japan, Obras Colectivas Humanidades (39) - (Re)Visiting Ethics and Ideology in Situations of Conflict, pp. 313-323, 2014., “Three stages of interpreting in Japan’ s legal process, Language and Law/Linguagem e Direito, 1 (1) : pp. 174-187, 2014.,“Public Interest Interpreting and Translation in Japan : Nagoya’s Pioneering Training Program, The Journal of Translation Studies, Vol. 16-4, pp. 117-146, 2015 (coauthored by Mamoru Tsuda).,“English as a Lingua Franca in Interpreter-Mediated Criminal Proceedings in Japan : The Issue of Readability of Translated Judgment Texts, Forum International Journal of Interpretation and Translation, Volume 13 No. 2, pp. 45-68, 2015. 2011年より英語及びポーランド語の通訳人として、警察、検察庁、裁判所などにおける司法通訳翻訳に携わる。

高畑 幸(タカハタ サチ)
静岡県立大学国際関係学部准教授。1969年、大阪生まれ、秋田育ち。大阪外国語大学(現・大阪大学)大学院でフィリピン研究専攻、大阪市立大学文学研究科後期博士課程(社会学専攻)修了。博士(文学)。専門分野:都市社会学、都市エスニシティ、在日外国人問題(特に在日フィリピン人)。主要論文:「大都市の繁華街と移民女性―名古屋市中区栄東地区のフィリピンコミュニティは何を変えたか」『社会学評論』第62巻第1号、日本社会学会、504-520ページ、2012年。1993年よりフィリピン(タガログ)語の法廷通訳を始め、担当事件件数は英語通訳を含め約450件。

佐野 通夫(サノ ミチオ)
こども教育宝仙大学教授。1954年、静岡県生まれ。東京大学法学部第1類、同大学院教育学研究科教育行政学専門課程、ソウル大学大学院教育学科を経て、博士(教育学)(広島大学)。1997年1月、法廷通訳人候補者として登載され、高松高裁管内の各地裁・高裁で通訳人を務める。1998年2月、法廷通訳研究会(高松高裁)、2001年9月、法廷通訳研究会(広島高裁)に法廷通訳経験者講師として出席、2003年1月、法廷通訳人セミナー講師(高松高裁)、2004年8月、刑事通訳人と刑事委員会との交流会(岡山弁護士会)に出席、2006年3月、2008年12月、法廷通訳フォローアップセミナー講師(高松高裁・広島高裁)等歴任。

浅野 輝子(アサノ テルコ)
名古屋外国語大学現代国際学部教授。同学部及び大学院国際コミュニケーション研究科にて通訳法による英語、司法通訳翻訳、保健医療福祉における通訳等の授業を担当。名古屋地方裁判所、名古屋高等裁判所にて法廷通訳人として25年間、外国人裁判に携わる。「あいち医療通訳システム」推進委員会委員、同研修プログラム講師。科学研究費挑戦的萌芽研究(2014-16年度)「自治体による医療通訳者養成と活用:<あいち医療通訳システム>検証と全国モデル構築」研究代表者。主要論文:「被疑者国選弁護制度導入に伴う外国人刑事事件に於ける接見通訳の重要性」。共著「通訳の現場から学ぶ実践演習」(南雲堂フェニックス2008年)「翻訳入門―日英編―」(大阪教育図書2014年)など。

額田 有美(ヌカダ ユミ)
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在籍。日本学術振興会特別研究員。1988年、兵庫生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学)スペイン語専攻卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程(グローバル人間学専攻)修了。専門分野:法文化研究(文化鑑定、カルチャーディフェンス、先住民慣習法裁判など)、応用・実践人類学、ラテンアメリカ地域研究。主要論文:“El perito cultural como traductor cultural : anlisis cualitativo del peritaje cultural en Costa Rica”(「文化の翻訳者」としての文化鑑定士―コスタリカの「文化鑑定」についての質的分析)『ラテンアメリカ研究年報』第35号、日本ラテンアメリカ学会、107-142頁、2015年。

本松 恵(モトマツ メグミ)
名古屋外国語大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程在籍。1987年中国吉林省に生まれ、1999年来日。福岡教育大学国際共生コース卒業後、大阪大学大学院言語文化研究科(言語社会学専攻)修了。修士(言語社会学)並びに副専攻司法通訳翻訳学、修了。2012年より中国語(北京語)通訳人として、警察、裁判所などにおける司法通訳翻訳に携わる。

鈴木 いづみ(スズキ イヅミ)
ISS 及び日本コンベンションサービスの会議通訳者として稼働後、1978年に渡米。ミシガン州にて1984年、鈴木・マイヤーズ&アソシエーツ㈱を設立。1989年、アメリカ翻訳者協会(American Translators Association : ATA)に加入後、日英両方向の認定翻訳者となり、日本語部門長、理事、翻訳認定試験審査委員などを歴任。現在は認定委員会委員及び通訳方針諮問委員会委員(Interpreting Policy Advisory Committee)を務める。1991年に創立されたミシガン翻訳者通訳者ネットワーク(Michigan Translators/Interpreters Network:MiTiN)の発起人の一人で、長年会長を務めた後、現在は理事会アドバイザー。2003年、カリフォルニア州にて日英の認定法廷通訳人の資格取得。全国司法通訳者翻訳者協会(National Association of Judiciary Interpreters and Translators : NAJIT)会員。

マリア・イサベル・アルコネロ・グティエレス(マリア・イサベル・アルコネロ・グティエレス)
賢王アルフォンソ10世大学(スペイン)講師。会議・司法通訳としても活動。バリャドリード大学(スペイン)翻訳・通訳学部卒業(スペイン語、フランス語、英語、イタリア語)。ラグナ大学(テネリフェ、スペイン)会議通訳修士課程(スペイン語、フランス語、英語、イタリア語)修了。バリャドリード大学翻訳・通訳学部修士課程修了。専門分野:翻訳・通訳学。主要論文:“Anlisis contrastivo de la Traduccin francs-espaol de unidades fraseolgicas cromticas en guiones cinematogrficos”(映画脚本に見るフランス語・スペイ
ン語翻訳の語法の比較分析、バリャドリード大学修士論文)。

イグナシオ・キロス(イグナシオ・キロス)
常葉大学・静岡県立大学非常勤講師(スペイン語)。ボルドー第三大学(フランス)東洋文明・言語学部卒業。ボルドー第三大学東洋文明・言語学部修士課程修了。パリ大学(フランス)ソルボンヌ高等研究実習院宗教学部博士課程在学中。専門は東洋学、スペイン語教育。通訳者としても活動(スペイン語⇒日本語、フランス語、英語)。主要論文:“Regarder le corps dans la mythologie japonaise. Tabou ou vertu ?”(記紀における「身体」と「視線」の関連をめぐって), Rcits du corps au Maroc et au Japon, 2011, pp. 33-45. Fonctions et reprsentations du corps dans la culture japonaise (日本文化における腹と腰を中心とした身体に関する概念、ボルドー第三大学修士論文)。翻訳:Masataka Suzuki, “La modernisation des temples bouddhiques : Nanz-in et la socit locale de Sasaguri”(鈴木正崇「仏教寺院の近代化と地域社会―篠栗町南蔵院の場合―」、共訳)Cahiers d’Extrme-Asie,23, 2014, pp. 351-421.

森直香(モリ ナオカ)
静岡県立大学国際関係学部講師。南山大学外国語学部卒業。京都外国語大学大学院修士課程外国語学研究科修了。バリャドリード大学(スペイン)大学哲文学部博士課程修了。博士(哲文学)。専門分野:スペイン文学、比較文学、スペイン語教育。主要論文:“Murakami Haruki y Espaa”(村上春樹とスペイン), Kokoro: Revista para la difusin de la cultura japonesa, nm. 16, septiembre-diciembre 2014, pp. 2-12. “Lorca y Mishima”(ロルカと三島), Hecho teatral, nm. 12, 2012, pp. 485-511. 「初期受容期の日本におけるロルカ悲劇の解釈―1955~56年『ベルナルダ・アルバの家』公演の分析を通して―」、『イスパニカ』第52号、日本イスパニア学会、2008年、pp. 127-144。翻訳:「ロルカ・青年時代の未刊の戯曲『観念的小コメディア』『魂の戯曲』『魂の演劇―霊的生活の風景―』」『スペイン学』第14号、京都セルバンテス懇話会、2012年、pp. 141-151。ミシェル・モネ「フランスにおける『ドン・キホーテ』の受容」『ドン・キホーテ事典』樋口正義、本田誠二、坂東省次、山崎信三、片倉充三編、行路社、2005年、pp. 284-297。

フアン=ミゲル・オルテガ・エラエス(フアン=ミゲル・オルテガ・エラエス)
アリカンテ大学(スペイン)博士助教。マドリード自治州高等裁判所、スペイン内務省翻訳・通訳人。グラナダ大学(スペイン)翻訳・通訳学部博士課程修了。博士(翻訳・通訳学)。著書:Interpretar para la Justicia(司法のための通訳). Granada, Comares, 2010.主要論文:Martin, A. and Ortega Herrez J.M., “From invisible machines to visible experts :Views on interpreter role and performance during the Madrid train bomb trial”, CristinaSchaffner, Krzysztof Kredens and Yvonne Fowler (eds), Interpreting in a Changing Landscape,Amsterdam/Philadelphia, Benjamins, 2013, pp. 101-116. “Cmo acreditar intrpretes a travs de la traduccin : anlisis crtico de la acreditacin profesional de intrpretes jurdicos en Espaa”(翻訳を通じてどのように通訳者たちに資格認定を行うか:スペインにおける司法通訳の資格認定の批判的分析), Trans : revista de traductologa, vol. 15, 2011, pp. 131-153. Ortega Herrez, J.M.; Abril Mart, M.I. ; Martin, A. “Community Interpreting in Spain : a comparative study of interpreters’ self-perception of role in different settings”, Sandra Hale, Uldis Ozolins y Ludmila Stern (eds) The Critical Link 5: Quality in Interpreting a shared responsibility,Amsterdam/Philadelphia, Benjamins, 2009, pp. 149-167.

坂巻静佳(サカマキ シズカ)
静岡県立大学国際関係学部講師。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程修了。博士(法学)。専攻分野:国際法。主要論文:「重大な人権侵害行為に対する国家免除否定論の展開」『社会科学研究』(東京大学社会科学研究所)第60巻第2号(2008年)33~60頁;「国際司法裁判所『国家の裁判権免除』事件判決の射程と意義」『国際法研究』第1号(2013年)113~141頁:「軍艦その他の政府公船に対し保護権の行使としてとりうる措置」『日本海洋政策学会誌』第5号(2015年)48~60頁。

(上記内容は本書刊行時のものです。)