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近代東アジア土地調査事業研究

在庫あり
片山 剛 編/小林 茂,渡辺 理絵,鳴海 邦匡,荒木 遥介,稲田 清一,山本 一,大坪 慶之,荒武 達朗,田口 宏二朗 著
B5判 446ページ 上製
定価11000円+税
ISBN978-4-87259-558-1 C3022
奥付の初版発行年月:2017年02月

内容紹介
目次
著者略歴

内容紹介

近現代中国を対象に,地形図・地籍図や空中写真等の地理空間情報を用いた可視的研究は,中国における資料公開の制約もあり,皆無であった.本書は台湾・米国での資料発掘によってその制約を乗り越え,地理空間情報を本格的に利用した世界最初の研究である.文書資料も用い,近代東アジアの土地調査・土地制度改革における中国の位置,国民政府期の南京における〈近代中国的〉土地登記の最前線,一田両主制の新タイプ等を考察. 

目次

口絵

凡例
図表一覧

第Ⅰ部 技術・方法の東アジア間交流と移転
第1章 東アジアの土地調査事業研究へのもう一つの視角
はじめに 
1.地租改正と植民地の土地調査事業― 一つの比較 
2.地押調査と地券の廃止 
3.沖縄県の土地整理事業と植民地での土地調査事業 
むすびにかえて 

第2章 20 世紀初頭の清国学生の陸地測量部修技所への留学
―地図作製技術の移転の視角から
はじめに 
1.陸地測量部修技所と振武学校 
2.留学生名簿からみた修技所における清国留学生の受け入れとその背景 
3.修技所でのカリキュラム 
4.清国留学生の卒業後の動向 
むすびにかえて 

第3章 「臺灣土地制度考査報告書」について
―民国初期、不動産登記制度への着目の一断面
はじめに 
1.第一章について 
2.第二章について 
3.第三章と「附録 日本登記制度攷査報告書」との関係について 
むすびにかえて 

第Ⅱ部 資料の発現・整理と利用価値
第1章 地籍整理事業の作業過程と地籍資料
──浙江省を中心に
はじめに 
1.地籍整理作業の流れ 
2.現存する地籍図と地籍文書 
3.土地所有権証の4つの型 
おわりに 

第2章 南京関係地理空間情報の紹介と利用の可能性
はじめに 
1.南京関係の地理空間情報 
2.地理空間情報のもつ可能性 
おわりに 

第3章 台湾所在の地形図と地籍図
はじめに 
1.1 万分の1 南京市地形図について 
2.南京市江心洲の各種「地籍図」について 
3.江心洲の地籍原図 
4.各種地籍図にみる江心洲の開発状況 
おわりに 

第4章 南京市房産案館収蔵の民国期地政資料
―『南京市地籍図』を中心に
はじめに 
1.南京市房産案館の所蔵資料 
2.『南京市地籍図』 
おわりに 

第5章 1930 ~ 1940 年代作製の南京市戸地図
はじめに
1.戸地図の作製と南京市の地政 
2.1930 年代作製の戸地図
3.1946 ~ 1949 年作製の「分段地籍図」
4.戸地図にみる南京城内の様子 
おわりに 

第6章 国史館所蔵民国期南京市郊区の青写真地籍図と航空測量
はじめに
1.国民政府期における航空測量と地籍図の作製工程
2.南京市北部郊区の青写真地図
3.500 分の1 の個別図
おわりに

第7章 台湾所在 民国期南京の旗地関係案
はじめに 
1.南京の旗地 
2.南京旗地関係案 
3.南京特別市の成立と八卦洲 
おわりに 

第Ⅲ部 南京都市部 登記文書分析
第1章 満鉄上海事務所調査室の南京不動産慣行調査
はじめに 
1.都市不動産慣行調査の実施 
2.『支那都市不動産慣行調査報告書』《東研報告書》の南京研究 
3.満鉄上海事務所調査室『南京ニ於ケル不動産慣行調査報告』概観 
おわりに 
補記 

第2章 南京国民政府時期の土地登記と「他項権利」(1)
―国史館蔵「土地他項権利証明書存根」試探
はじめに―問題の所在 
1.資料簡介 
2.1920 ~ 1930 年代南京市における土地登記 
3.「他項権利」とは何か 
4.「存根」の世界 
小結 

第3章 南京国民政府時期の土地登記と「他項権利」(2)
―「抵押権」を中心に
はじめに 
1.「存根」よりみた1930 年代南京城内の地権およびその分布 
2.「抵押権」の位相 
おわりに 

第4章 契拠の行方と南京市「総登記」
―土地法等との比較を通じて
はじめに 
1.問題の所在 
2.土地法および江蘇省等の規定 
3.南京における取り扱い 
4.トーレンス方式/ 1930 年土地法/南京市「総登記」 
5.南京市「総登記」と上海道契 
むすびにかえて 

第Ⅳ部 南京都市部 地籍図を用いた登記文書分析
第1章 国史館 南京不動産登記文書の地区別収蔵状況

第2章 秦淮区磨盤街社区の古民居群
はじめに 
1.1936 年地籍図第4 区第11 ~ 15 幅現況調査(2014 年10 月) 
2.1953 年出版「南京市五百分一房地産平面図」の現場を歩く(2015 年10 月) 
おわりに―戦禍と南京 

第3章 土地か建物か ──不動産の売買・課税についての覚書
はじめに 
1.事例紹介─朱Xq 巻(第4 区第2044 段) 
2.売買契約における土地と建物 
3.都市における不動産課税をめぐって 
むすびにかえて 

第4章 土地の境界をめぐる紛糾と諸権利
はじめに 
1.所有権状と分段図 
2.1930 年代の土地登記をめぐる境界の問題 
3.土地の境界画定に伴う問題発生の背景とその解決法 
おわりに 

第Ⅴ部 南京近傍農村研究
第1章 江心洲地籍図と農村社会
はじめに 
1.地籍図および江心洲概要 
2.地形図から窺える江心洲の特徴
3.地籍図から窺える江心洲の特徴
むすびにかえて 

第2章 江心洲地籍図をどう読むか ―業権・佃権と開発史
1.問題の設定
2.案資料との邂逅
3.所有権・業権・佃権と地籍整理事業
4.江心洲案の統計と地籍図データ
5.耕作者の宅地と経営耕作地の分布
第3章 江心洲開発をめぐる社会史
はじめに―長江中洲の変貌と研究の課題 
1.江心洲概観
2.考察 江心洲の永定洲(困水洲)
おわりに 

第4章 長江中洲の開発と開発農民の具体像
―南京付近を中心に
はじめに 
1.1927 ~ 1929 年の大小黄洲開発
2.1930 年代以降の江心洲開発史
おわりに
第5章 南京八卦洲の開発と旗民の権利
はじめに
1.旗民の考える八卦洲の権利
2.国民政府時期の八卦洲の開発と権利
おわりに

第6章 「査田定産工作」からみる1950 年代初、中国農村の土地所有
はじめに
1.解放後、南京市郊外における査田定産工作の復元
2.土地証の発給とその意味
3.「農業税徴収清冊」と1950 年代初の農村

おわりに
初出一覧
あとがき
索引
執筆者紹介 

著者略歴

片山 剛(カタヤマ ツヨシ)
1952 年 甲府市生まれ
1981 年 東京大学人文科学研究科第一種博士課程中退 文学修士
1981 年 高知大学人文学部講師、その後、同助教授、大阪大学文学部助教授・教授を経て、現在 大阪大学文学研究科教授
専攻 近世・近代中国史
主な業績 『華中・南デルタ農村実地調査報告書』(共著 『大阪大学文学部紀要』34 1994 年)
「近世・近代 広東珠江デルタの由緒言説について」(歴史学研究会(編)『由緒の比較史』青木書店 2010 年所収)
「自然の領有における階層構造:字(あざ)の世界と一筆耕地の世界」(森時彦(編)『20 世紀中国の社会システム』京都大学人文科学研究所 2009 年 所収)「明代珠江デルタの宗族・族譜・戸籍:一宗族をめぐる言説と史実」(井上徹・遠藤隆俊(編)『宋-明宗族の研究』汲古書院 2005 年 所収)
「死者祭祀空間の地域的構造:華南珠江デルタの過去と現在」(江川温・中村生雄(編)『死の文化誌:心性・習俗・社会』昭和堂 2002 年 所収)

小林 茂(コバヤシ シゲル)
1948 年名古屋市生まれ/京都大学文学研究科博士課程中退 博士(文学)/大阪大学名誉教授・大阪観光大学教授/人文地理学/『外邦図―帝国日本のアジア地図』(単著 中央公論新社 2011 年)、『近代日本の海外地理情報収集と初期外邦図』(編著 大阪大学出版会 2017 年)

渡辺 理絵(ワタナベ リエ)
1977 年天童市生まれ/大阪大学文学研究科博士後期課程単位取得退学 博士(文学)/山形大学農学部准教授/人文地理学/『近世武家地の住民と屋敷管理』(単著 大阪大学出版会 2008 年)、「鶴岡城下絵図の精度に関するGIS 分析」(共著 平井松午ほか(編)『近世測量絵図のGIS 分析 その地域的展開』古今書院 2014 年 所収)

鳴海 邦匡(ナルミ クニタダ)
1971 年弘前市生まれ/九州大学比較社会文化研究科単位取得退学 博士(比較社会文化)/甲南大学文学部教授/歴史地理学/『近世日本の地図と測量』(単著 九州大学出版会 2007 年)、『大阪大学総合学術博物館叢書3 城下町大坂』(責任編集 大阪大学出版会 2008 年)

荒木 遥介(アラキ ヨウスケ)
1983 年堺市生まれ/ 2008 年3 月大阪大学文学部卒業/恒和情報技研(株)勤務

稲田 清一(イナダ セイイチ)
1956 年名古屋市生まれ/名古屋大学文学研究科博士後期課程単位取得退学 文学修士/甲南大学文学部教授/近世・近代中国史/「清末江南の鎮董について」(森正夫(編)『江南デルタ市鎮研究』名古屋大学出版会 1992 年 所収)、「1940 年代末、江蘇省青浦県における地籍台帳と地籍公布図」(太田出・佐藤仁史(編)『太湖流域社会の歴史学的研究』汲古書院 2007 年 所収)

山本 一(ヤマモト ハジメ)
1979 年泉佐野市生まれ/大阪大学文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)/大阪大学文学研究科招へい研究員/近世・近代中国史/「清代、督撫による地方官人事規定の形成と運用」(『東洋学報』95(3) 2013 年 pp. 29-61)、「清末山西省の財政改革と「局所」」(『社会経済史学』79(4) 2014 年 pp. 37-55)

大坪 慶之(オオツボ ヨシユキ)
1976 年近江八幡市生まれ/大阪大学文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)/三重大学教育学部准教授/中国近代史/「光緒帝の親政開始をめぐる清朝中央の政策決定過程」(『歴史学研究』853 2009 年 pp.16-32)、「日清講和にむけた光緒帝の政策決定と西太后」(『史学雑誌』123(3) 2014 年 pp.69-93)

荒武 達朗(アラタケ タツロウ)
1970 年大阪市生まれ/名古屋大学文学研究科博士後期課程修了  博士(歴史学)/徳島大学総合科学部准教授/近現代中国史/『近代満洲の開発と移民:渤海を渡った人びと』(単著 汲古書院 2008 年)

田口 宏二朗(タグチ コウジロウ)
1971 年高槻市生まれ/大阪大学文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)/大阪大学文学研究科准教授/近世・近代中国史/「河北の農業経済と大運河」(『東洋史研究』71(4) 2013 年 pp.28-63)、「登記の時代」(村上衛(編)『近現代中国における社会経済制度の再編』京都大学人文科学研究所 2016 年 所収)

(上記内容は本書刊行時のものです。)