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全ての書籍 語学教育・心理 理系研究者からの知見に基づく科学技術英語プレゼンテーション指導法

理系研究者からの知見に基づく科学技術英語プレゼンテーション指導法

Development of Teaching Methods Using Experts' Knowledge for Effective Scientific Presentations in English

島村東世子

紙 版電子版

日本人の英語プレゼンテーション力を向上させる具体的な方法がわかる。「英語教員必携書!」

出版年月2021年02月26日
ISBN978-4-87259-714-1 C3080
判型・頁数 A5判・294ページ
定価本体3,600円(税込3,960円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

本書は、一定の教育効果を有することが実証された、「実証研究に基づく体系的な科学技術英語プレゼンテーション指導法」を収録している。
オーラルプレゼンテーションと呼ばれるスピーチ部分と、英語での質疑応答の指導法が体系的に示され、ノンネイティブスピーカーが、国際学会等、英語での発表における不利な立場を克服するための具体策がまとめられている。
本書に記載された科学技術英語プレゼンテーション指導法では、何をどのように指導するかが明らかにされ、かつ、研究に基づいた「英語プレゼンテーションの評価基準」が提示されている。指導において何を優先するのかがわかり、自信を持って教えられる「英語教員必携書」!


■著者インタビュー特設サイト
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-714-1/sp.html

はじめに
序章 高まる科学技術英語プレゼンテーション教育の必要性
1. 英語での発信力強化に向けた指導と日本の教育の現状
2. 先行研究およびこれまでの教育における3 つの問題点
3. 本書の目的・特徴・意義A
4. 本書の概要と構成
5. 用語の定義

第1 章 先行研究
1. 海外の先行研究
1.1 Dubois(1980)の研究
1.2 Ventola(2002)の主張
2. Indigenous Assessment―ESP 教育におけるディスコース・コミュニティの重要性―
2.1 Jacoby and McNamara(1999)の主張
2.2 Occupational English Test とその妥当性
2.3 Indigenous Assessment の概要
2.4 ESP の評価手法としてのIndigenous Assessment の有効性
3. 日本の大学英語プレゼンテーション教育の動向

第2 章 明瞭性を高める言語的特徴
1. 先行研究におけるOpen style とClosed style
2. 研究発表でのNS・NNS の言語的特徴
3. Intelligibility(明瞭性)の概念と定義
4. 適切な文体を検証する実験
4.1 実験の目的
4.2 評価者
4.3 材料
4.4 Open style とClosed style のintelligibility(明瞭性)の比較検証
5. Intelligibility の比較・検証の結果
5.1 t 検定の結果
5.2 評価シートでの自由記述
5.3 評価者の自己評価英語力と背景知識
6. Intelligibility の観点から見た適切な文体―Open style―
7. Open style を指導法に応用する

第3 章 スピーチ部分の重要要素の解明と指導法
1. 指導の焦点を探る―曖昧性の改善―
2. 多岐にわたる評価観点
3. 調査の目的―スピーチ部分の重要要素の解明―
3.1 評価者とデータ収集の手順
3.2 データ分析
4. 抽出された7 つの重要要素とその分析
4.1 7 つの重要要素とサブカテゴリ
4.2 評価者の自己評価英語力に基づく分析結果
5. スピーチ部分の7 つの重要要素と評価観点と評価基準
6. スピーチ部分の指導法構築
6.1 目標状況分析としてのニーズ分析
6.2 授業実践で見られる現状の課題
6.3 スピーチ部分の指導法構築の基盤
6.4 スピーチ部分の指導法

第4 章 英語での質疑応答の重要スキルと指導法の構築
1. 質疑応答の研究と教育の必要性
2. 質疑応答のジャンル研究
3. 英語での良い質疑応答と現状の問題点の調査
4. 理系研究者へのフォーカスグループインタビュー
4.1 データ収集の方法と対象
4.2 データ分析
5. 英語での質疑応答の重要スキルと難易性
5.1 英語での良い質疑応答とはどういうものであるか?
5.2 理系研究者のコメントデータの一例
5.3 なぜ英語での質疑応答をむずかしいと思うのか?
5.4 理系研究者のコメントデータの一例
6. 英語での質疑応答の難易性とその改善に向けた考察
6.1 言語スキルに関する難易性
6.2 質疑応答そのものの難易性
7. 英語での質疑応答の6 つの重要スキルと評価指針
7.1 6 つの重要スキル
7.2 英語での質疑応答の評価観点と評価基準
8. 英語での質疑応答の指導法構築
8.1 英語での質疑応答の指導法構築の基盤
8.2 英語での質疑応答の指導法

第5 章 体系的な科学技術英語プレゼンテーション指導法
1. 研究結果と指導法との関連
2. 本研究で構築した指導法―スピーチ部分と質疑応答―
3. 研究に基づく評価観点と評価基準
4. 作成したESP 教材の特徴
5. 作成したESP 教材の構成
5.1 作成した教材と重要要素の関係―Book 1―
5.2 「基礎事項」の指導案
5.3 「音声・発音」の指導案
5.4 「英語表現・スライド・態度」の指導案
5.5 「質疑応答対策」と6 つの重要スキルとの関連
5.6 補助教材と重要要素の関係―Book 2―

第6 章 指導法の教育効果の検証
1. ESP 教育としての科学技術英語プレゼンテーション授業
2. 科学技術英語プレゼンテーションの授業実践
2.1 授業の概要
2.2 授業の成績評価の対象
2.3 授業シラバス
3. 受講生が行った科学技術英語プレゼンテーション
4. 理系研究者による評価
4.1 被験者
4.2 データ収集
4.3 被験者が用いた素材と質疑応答部分での質問
4.4 評価者
4.5 評価の手順と評価項目
4.6 評価データの分析
5. 構築した指導法の効果検証
5.1 スピーチ部分の各評価項目の指導効果
5.2 スピーチ部分の効果量
5.3 スピーチ部分の指導効果の考察―質的データを用いて―
5.4 質疑応答部分の各評価項目の指導効果
5.5 質疑応答部分の効果量
5.6 質疑応答部分の指導効果の考察―質的データを用いて―

第7 章 おわりに
1. 本書における研究の成果
2. 今後の課題

謝辞
References
Appendices
索引

島村東世子(シマムラトヨコ)

株式会社イー・グローブ代表取締役社長
大阪大学大学院工学研究科招へい教員
博士(言語文化学).大阪大学大学院言語文化研究科言語文化専攻博士後期課程修了.専門英語教育(English for Specific Purposes)を研究分野とし,大学英語教育,および企業でのビジネス英語指導,研究機関での理系の英語指導を行う.著書に,『本当に役立つ英文ビジネスE メール第2 版』(2020),『研究発表ですぐに使える理系の英語プレゼンテーション』(2017),『研究ですぐに使える理系の英文E メール』(2009),『本当に役立つ英文ビジネスE メール』(2005)(すべて日刊工業新聞社)等がある.

お客様向け情報

【特設サイトOPEN】

『理系研究者からの知見に基づく科学技術英語プレゼンテ ーション指導法』の特設サイトを開設いたしました。
著者・島村東世子先生へのインタビューや書評記事を掲載。本書の特長や、英語プレゼンテーションの意義がより良く分かります。
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-714-1/sp.html