紙 版
都市名望家の手から行政スペシャリスト官僚である市長へと権限が移っていく、法構造基盤の強化過程を浮き彫りにする。
出版年月 | 1995年01月 |
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ISBN | 978-4-87259-011-1 C3021 |
判型・頁数 | A5判・402ページ |
定価 | 本体8,000円(税込8,800円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
"社会経済史・政治史の研究をふまえ,日本の近代市制史を,市政にかかわった都市名望家との関連において中央の立法過程と市制の施行過程について,大阪市を事例とし,公文書・記録類を多く使用して分析したものである.
日本近代市制史の本格的な研究として,都市史の研究の進展に大きく寄与する研究書."
1章 市制特例撤廃運動と都市名望家
市制特例施行前における大阪の都市制度/予選体制の形成と都市名望家/市制特例撤廃運動と都市名望家/帝国議会における市制特例廃止の経過
2章 明治44年市制・町村制改正と地方改良運動
地方改良の意義/市政改革運動の展開と明治44年市制/市制改正における政府・官僚案と大阪市民会案の一致の論理
3章 池上・関大阪市政の制度的基盤
明治44年市制改正と都市行政専門官僚制の形成/大正・昭和期の市制改正と池上・関市政の制度的基盤の強化
山中永之佑(ヤマナカ エイノスケ)
1928年大阪府堺市に生まれる
1953年大阪大学法経学部法学科卒業
現在 追手門学院大学経営学部教授、大阪大学名誉教授、法学博士(大阪大学)