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近世広域支配の研究
村田路人 著
紙 版
幕藩領主と村々の間の、役を請け負う町人「用聞」をキーとして近世支配体制の特質を明らかにした研究書.
出版年月 | 1996年01月 |
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ISBN | 978-4-87259-015-9 C3021 |
判型・頁数 | A5判・374ページ |
定価 | 本体7,282円(税込8,010円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
"幕府が国役普請人足役や大坂城修復役を課す場合,従来は支配者側からストレートで一方的に行われると考えられていたが,大坂町奉行所や幕藩領主と村々の間に実質的な役を請け負う「用聞(用達)」と呼ばれる大坂町人が介在していたことが明らかになった.この点に注目して,村支配を具体的に解明する.
摂津・河内・和泉の,河川をはじめとする史料を「支配の実現メカニズム」と「広域支配の実態」という視点から分析し,支配体制の特質に迫った研究書. "
"<1部>畿内における幕府の広域支配
1章 役の実現機構と夫頭・用聞の役割
2章 大坂城・蔵修復役と支配の枠組み
3章 国役普請制度の展開
4章 河川支配機構
堤奉行/川奉行の設置
<2部>地域と権力
1章 地域と役
治水・水利普請の役的編成と地域
2章 川筋維持と負担地域
<3部>近世支配の特質
1章 用聞の諸機能と近世支配の特質
役請負人として/伝達者として
2章 奉行所用達の諸機能"
村田路人(ムラタ ミチヒト)
1955年大阪府に生まれる
1977年大阪大学文学部史学科卒業
1994年大阪大学博士(文学)の学位を取得