全ての書籍 シリーズ・叢書/阪大リーブル/芸術 能苑逍遥(上) 世阿弥を歩く
紙 版
世阿弥の著作が世に紹介されて百年.世阿弥研
究に新機軸を打ち出した著者が,これまでに提示
した新見を集成し,世阿弥の輪郭を明確にする.
出版年月 | 2009年03月01日 |
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ISBN | 978-4-87259-248-1 C1374 |
判型・頁数 | 四六判・316ページ |
定価 | 本体2,100円(税込2,310円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
世阿弥の著作が世に紹介されて百年.世阿弥研
究に新機軸を打ち出した著者が,これまでに提示
した新見を集成し,世阿弥の輪郭を明確にする.
主要目次
第1部
世阿弥の事蹟を歩く
1 少年世阿弥の「異能」
2 「良基消息詞」偽書説についての私見
3 「世阿弥」命名の時期再考
4 世阿弥という名前
5 世阿弥の和歌的教養と『猿楽談儀』の「すゝめ歌」
6 応永末年〜永享初年の醍醐清滝宮祭礼能の「観世丈夫」
7 五月十四日付世阿弥書状の「三村殿」について
8 世阿弥と禅
9 「向去却来」と世阿弥の禅的環境
10 世阿弥と月菴宗光」
11 世阿弥配流の理由を再考する
12 世阿弥は佐渡から帰還できたか
第2部 13 『風姿花伝』をめぐる二、三の覚書
14 世阿弥の「家名」を再考する
15 ≪田村≫の「男体」や≪芭蕉≫≪葛城≫などの「女体」は世阿弥の芸論用語なるべし
16 「童男」という風体のこと
17 『九位』の「奥義之上」の読みと意味
18 『遊楽習道風見』の執筆時期と世阿弥の環境
19 『猿楽談儀』の「セツカ」は「責呵(責過)」なるべし
20 『猿楽談儀』の「山と」をめぐって
21 「好士」を「くし」と読むこと
第3部 22 ≪高砂≫の時代設定を再考する
23 ≪檜垣≫の前場の舞台はなぜ岩戸観音なのか
24 ≪頼政≫覚書
25 夢の憂世の中宿の
26 在原寺は「廃墟」にあらず
27 ≪砧≫の「三年の秋」とその背景
28 能と説話
29 世阿弥の≪千寿≫の輪郭
30 ≪泰山木≫の主題と趣向
31 世阿弥における「無常」の主題とその表現
32 ≪忠度≫を読み解く
■収載論考小誌
■世阿弥略年表
天野文雄(アマノ フミオ)
【刊行時】
大阪大学大学院文学研究科教授