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阪大リーブル 37

幕末鼓笛隊

土着化する西洋音楽

奥中康人

紙 版

幕末鼓笛隊は欧米列強に対抗するために西洋式の軍事訓練がなされ,メロディを吹く篠笛と,リズムを刻むスネアドラムが軍楽隊として誕生した.その後廃藩置県により消滅したが,じつは地域社会の祭礼と結びついて今も生き残っている.維新後から継続している数団体と,その後復活した約10の団体を調査し,文化接触による伝統音楽の変容と適応について紹介する。

出版年月2012年11月01日
ISBN978-4-87259-319-8 C1373
判型・頁数 四六判・258ページ
定価本体1,900円(税込2,090円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

幕末鼓笛隊は欧米列強に対抗するために西洋式の軍事訓練がなされ,メロディを吹く篠笛と,リズムを刻むスネアドラムが軍楽隊として誕生した.その後廃藩置県により消滅したが,じつは地域社会の祭礼と結びついて今も生き残っている.維新後から継続している数団体と,その後復活した約10の団体を調査し,文化接触による伝統音楽の変容と適応について紹介する。

第一章 戊辰戦争と音楽― 山国隊軍楽の誕生
第二章 口伝のマーチ―演奏から過去を読み解く
第三章 明治期における旧藩顕彰と士族
第四章 人吉藩鼓笛隊の近代史― 記憶と記録の「正しさ」をめぐって
第五章 幕末鼓笛隊の伝播と変容
第六章 五線譜の《維新マーチ》
あとがき

奥中康人(オクナカ ヤスト)

1968年東京生まれ、奈良育ち。同志社大学法学部卒業。大阪大学大学院文学研究科博士課程後期を単位取得退学後、日本学術振興会特別研究員、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター特別研究員などを経て、2011年4月より静岡文化芸術大学文化政策学部准教授。博士(文学)。
著書『国家と音楽 伊澤修二がめざした日本近代』(春秋社2008)で第30回サントリー学芸賞を受賞(芸術・文学部門)。
共著に津金澤聰廣・近藤久美編著『近代日本の音楽文化とタカラヅカ』(世界思想社 2006)がある。
近年の研究テーマは、和洋折衷音楽の歴史、日本におけるラッパ文化など。