全ての書籍 シリーズ・叢書/阪大リーブル/芸術 ヨーゼフ・ラスカと宝塚交響楽団
紙 版
日本のオーケストラ黎明期に、宝塚歌劇ゆかりの楽団を指揮したヨーゼフ・ラスカ。その波乱に満ちた足跡をたどる。
出版年月 | 2012年11月01日 |
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ISBN | 978-4-87259-320-4 C1373 |
判型・頁数 | 四六判・224ページ |
定価 | 本体2,000円(税込2,200円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
日本のブルックナー研究の第一人者である著者が,ブルックナーの本邦初演の指揮者がヨーゼフ・ラスカであることを見出したことを契機に,日本のオーケストラ黎明期に宝塚歌劇オーケストラの前身である宝塚交響楽団を指揮し,西洋音楽の普及に情熱をそそいだラスカの生涯と作品にはじめて光を当ててまとめた,音楽学史上意義深い一冊.
日本の詩歌や旋律,情景などに着想を得てラスカが創作した傑作の再現CD 付.
第一章 ラスカの生い立ちから来日まで
第二章 宝塚音楽研究会
第三章 宝塚交響楽団の成立
第四章 ブルックナー作品の初演へ
第五章 神戸女学院、貴志康一、そして山田耕作
第六章 作曲家ラスカ
第七章 突然の離日 そして苦難の年月
第八章 帰還から晩年へ
エピローグ ラスカが去った後の宝塚
根岸一美(ネギシ カズミ)
1946年埼玉県生まれ。1975年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。大阪音楽大学専任講師、大阪教育大学助教授、同教授、大阪大学文学部教授、同大学院研究科教授を経て、2010年より同志社大学文学部任期付教授、大阪大学名誉教授。
1982-84年、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団研究員としてドイツ連邦共和国(ハイデルベルク大学)に留学。
著書:『作曲家◎人と作品 ブルックナー』(音楽之友社、2006年)、共監著:『ブルックナー/マーラー事典』(東京書籍、1993年)、『音楽学を学ぶ人のために』(世界思想社、2001年)、訳書:ヴァルター&ガブリエーレ・ザルメン『音楽家409人の肖像画③』(音楽之友社、1988年)、ヴォルフガング・ザイフェルト『ギュンター・ヴァント』(音楽之友社、2002年)など。毎日新聞、Classic Note(旧:関西音楽新聞)などに音楽評の寄稿も行っている。