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全ての書籍 阪大リーブル総記・一般社会 とまどう男たち―死に方編

阪大リーブル 55

とまどう男たち―死に方編

大村英昭山中浩司 編集/石飛幸三久坂部羊釈徹宗中村仁一

紙 版電子版

退き際のダンディズムとはなにか。「死」が視野に入る、気づきの書。「生き方編」とともに「あきらめの男性学」を示す。

出版年月2016年07月01日
ISBN978-4-87259-436-2 C1336
判型・頁数 四六判・250ページ
定価本体1,500円(税込1,650円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

退き際のダンディズムとはなにか。大村英昭氏の絶筆となってしまった本書は「生き方編」とともに「あきらめの男性学」を示す。石飛幸三、中村仁一、久坂部羊の目前に死をとらえたエッセイとともに、男が自殺する理由、死に場所、死に方、いのちが尽きようとしたとき必要なエクササイズ、心霊(たましい)の行方までをたどる。本当の男の道とはなにか。生きているうちに「死」が視野に入る、気づきの書。 

はじめに

第一章 退き際のダンディズム

はじめに/序節 「煽る文化」にさらされて/第一節 「遊びの精神」とダンディズム/第二節 「演技の精神」とダンディズム/第三節 成り切らない演技力/第四節 「中途半端」を愧(は)じる心/おわりに 

【エッセー1】人生の教訓

第二章 男の自殺とクジャクの羽

男女関係と自殺―自殺の隠れた要因?/自殺の増減は経済によるのではなく、社会変化による―フランスにおける自殺傾向の異変/経済の低迷は自殺を増やしたか?―栄光の三〇年のあとの時代/一九八〇年以降の日本の状況/消費とオスのクジャクの羽/「クジャクの羽」の記号性と文化性との関連―一九八〇年以降の社会変化について/日本における適応度指標としての経済力について 

【エッセー2】死を視野に生きる

第3章 死に場所を求めて―高齢社会における生き方死に方

禁断の知識―抗加齢ブーム/寿命についての改善論と受容論/脚光を浴びる男の短い寿命/自然死・平穏死ブームと胃ろう問題/老年の二つの区分/病院は死に場所ではない/男と女は考える/群れへ帰る―なぜ病院で死ぬべきでないか 

【エッセー3】思いがけないことが起きる自然死


第4章 講演「心霊(たましい)」の行方について考える

抗がん剤は止めました/「民俗のこころ」に訪ねる/全国戦没者追悼式典/本願寺派の祖檀納骨/そのたましゐ蝶となりて/御影信仰/御巣鷹山以上に北朝鮮にも留まっているのか……/「天国はもう秋ですか、お父さん」/拾骨儀式/魂魄この世にとどまり/靖国神社と碧血碑/靖国神社 対 千鳥ケ淵戦没者墓苑/メモリアリズムと遺骨新宗教/火葬化の波が押しよせると…… 

【対談】 日本仏教と「供養」

死を超えてもなお続く生命のストーリー/「民俗のこころ」になったストーリーとそれすら失った現代人/私が死んだらどうなるの/無我説 対 日本仏教/仏教と人情の相剋/恩讐の彼方/『モリー先生との火曜日』/『「平穏死」のすすめ』/暇があると要らないことを考える/死が怖くなくなる 

【エッセー4】親父との約束

参考文献
執筆者一覧

大村英昭(オオムラ エイショウ)

僧侶・大阪大学名誉教授・相愛大学人文学部教授

山中浩司(ヤマナカ ヒロシ)

大阪大学人間科学研究科教授

石飛幸三(イシトビ コウゾウ)

医師・東京都済生会中央病院副院長を経て、現在世田谷区立特別養護老人ホーム 芦花(ろか)ホーム医師

久坂部羊(クサカベ ヨウ)

医師・作家・大阪人間科学大学教授

釈徹宗(シャク テッシュウ)

僧侶・相愛大学教授

中村仁一(ナカムラ ジンイチ)

医師・社会福祉法人「同和園」附属診療所所長

NEWS・イベント・書評等

書評・紹介 2016年8月8日

『とまどう男たち 死に方編』

『とまどう男たち 生き方編』と『とまどう男たち 死に方編』を、読売新聞大阪本社版「くらし・家庭」欄にて、山中浩司先生のインタビューとともにご紹介いただきました。■「男性の生と死問う」・「超高齢化社会の指南書2冊」

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