全ての書籍 哲学・思想・宗教 人権への権利
紙 版
経済グローバル化の影響下で再び希求されている人権概念を哲学的に検討しているハーバーマス等の諸論考を翻訳し改めて問題提起する。
出版年月 | 2015年01月25日 |
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ISBN | 978-4-87259-491-1 C3010 |
判型・頁数 | A5判・344ページ |
定価 | 本体3,700円(税込4,070円) |
在庫 | 在庫あり |
「近代」批判と共に崩壊するかに見える一方で、経済グローバル化の影響下で改めて希求されている人権概念を、様々な角度から哲学的に検討しているハーバーマス等の諸論考を翻訳し改めて問題提起する。人権そのものを要求する権利がありうるのか、人権と主権はどのような関係か。「人権侵害」を理由になされる「人道的介入」は正当化されうるのか。各々に丁寧な解題をつけて、問題圏へと読者を巻き込む新しいスタイルの翻訳書。
日本語版への序文(マティアス・ルッツ=バッハマン)
第一部 人権の史的源泉
人権とレトリック(フォルカー・ゲアハルト)
第二部 人権の正当化に関する諸問題
正当化への基本原理(ライナー・フォルスト)
人権への権利(フォルフガング・R・ケーラ)
ハンナ・アーレントの革命論(アルブレヒト・ヴェルマー)
人権と主権(ハウケ・ブルンクホルスト)
第三部 国民国家とグローバルな憲法体制とのあいだ
伝統的「国民国家」終焉後の<世界的枠組み>と人権(マティアス・ルッツ=バッハマン)
人権についての異文化横断的ディスクルス(ユルゲン・ハーバーマス)
人権の国際化と国家主権の限界(ペーター・コラー)
世界内政、責任の限界、脱国家化(ゲオルグ・コーラー)
国家の課題と人権(エアハルト・デニンガー)
国際政治の権限付与規範としての人権(インゲボルグ・マウス)
世界憲法体制という基本的法権利?(トーマス・M・シュミット)
訳者あとがき
訳者一覧
執筆者紹介
索引
ハウケ・ブルンクホルスト(ハウケ ブルンクホルスト)
ヴォルフガング・R・ケーラー(ヴォルフガング)
マティアス・ルッツ=バッハマン(マティアス ルッツ ビー)
舟場保之(フナバ ヤスユキ)
舟場 保之
大阪大学大学院文学研究科 准教授
御子柴善之(ミコシバ ヨシユキ)
御子柴 善之
早稲田大学文学学術院 教授
書評・紹介 2015年7月11日
『人権への権利』
『図書新聞』7月11日付紙面上で紹介されました。「グローバル化における「人権」の問題提起」