紙 版
法が言語の壁を越えることは各場面で重要である。日本の法をいかに世界に開き、評価を獲得していくかについて多面的に論考した一冊。
出版年月 | 2015年07月21日 |
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ISBN | 978-4-87259-506-2 C3032 |
判型・頁数 | A5判・260ページ |
定価 | 本体5,000円(税込5,500円) |
在庫 | 在庫あり |
司法の現場において,在留外国人の権利を保障し,公正性を確保するため,司法通訳問題を改善し,法情報を適切に提供する必要がある.また,欧米の理論を東アジアの実情に適合させて発展してきた日本の法制度や法律学は,東アジアの法発展に寄与する可能性が高い.その際,言語の壁を越えることが実務,教育,研究の各場面で重要であり,本書は日本の法をいかに世界に開き,評価を獲得していくかについて多面的に論考する.
第1部 司法通訳と在留外国人支援
第1章 司法通訳の現状と課題
第2章 通訳翻訳サービスを受ける法的権利
第3章 在留外国人と法情報―在日ブラジル人の事例─
第2部 法の教育と言語
第4章 東アジアにおける法の教育と法情報学
第5章 外国語教育との結合―司法通訳教材の開発と応用―
第3部 東アジアにおける比較法研究の可能性
第6章 日中企業関係法の比較研究
第7章 児童の権利に関する条約と「子どもの最善の利益」の原則
第8章 地方公共団体・地方自治体のロシア語訳とロシアの地方自治
竹中浩(タケナカ ヒロシ)
竹中 浩
大阪大学大学院法学研究科 教授
受賞 2015年9月30日