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外国人の就学と不就学

社会で「見えない」子どもたち

小島祥美

紙 版電子版

日本で不就学の状態におかれてしまう外国人の子どもたち.社会で「見えない」外国人の子どもたちが暮らしやすい社会にするために.

出版年月2016年02月01日
ISBN978-4-87259-510-9 C3037
判型・頁数 A5判・178ページ
定価本体2,900円(税込3,190円)
在庫品切れ・電子版あり
内容紹介
目 次
著者略歴

親あるいは保護者が就学手続きをしない限り,日本で不就学の状態におかれてしまう外国人の子どもたち.日本の公教育においては未だ外国人は就学義務の対象とされていないばかりか,市町村による異なる対応,言語や文化の違いの狭間で,毎日とても苦しんでいる子どもたちがいるのだ.社会で「見えない」外国人の子どもたちが暮らしやすい社会にするために,著者の調査が実態を初めて明らかにした.

図表一覧
はじめに

第1章 なぜ外国人が不就学になるのか
第1節 在日コリアンの就学扱いの変遷
第2節 教育を受ける「権利」が「恩恵」へ
第3節 外国人の子どもの就学実態

第2章 調査でみえた不就学の外国人の姿
第1節 調査で何が明らかになったのか
第2節 不就学の解決策を探るための5つの調査
第3節 調査から学んだこと
第4節 有効的な調査の手法とは

第3章 無国籍状態のこどもと就学
第1節 無国籍状態の子どもとは
第2節 無国籍状態の子どもの就学実態
第3節 自治体における無国籍状態の子どもの就学扱い
第4節 行政サービスの在り方

第4章 学齢を超過した外国人と就学
第1節 学齢を超過した外国人とは
第2節 学齢を超過した外国人の就学扱い
第3節 夜間中学と中卒試験の役割
第4節 市民ボランティアができることとできないこと
第5節 外国人にかかわる高校入試
第6節 高校進学を希望する外国人のために

第5章 外国人学校に通う子どもと就学
第1節 ブラジル学校とはどんな学校か
第2節 健康が守られていない子どもの実態
第3節 それでもブラジル学校を選択する理由
第4節 外国人学校の一条校化の可能性

第6章 就学前の外国人と就学
第1節 「外国人向け託児所」という居場所
第2節 プレスクールのはじまり
第3節 プレスクールの役割とは
第4節 就学前に必要なサポートとは

第7章 外国人の「不就学者ゼロ」の社会をめざして 
第1節 「特別の教育課程」が制度化されるまで
第2節 「特別の教育課程」の導入年度の状況
第3節 取り組むべき今後の課題
第4節 外国人の「就学義務化」は適当か

引用文献
初出一覧
索引

小島祥美(コジマヨシミ)

愛知淑徳大学文学部教育学科准教授
大阪外国語大学中南米地域文化学科(スペイン語)卒業、大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了(人間科学博士)、専門社会調査士。小学校教員、NGO 職員を経て、日本で初めて外国人の就学実態を明らかにした研究成果により岐阜県可児市教育委員会の初代外国人児童生徒コーディネーターに抜され、外国人の「不就学者ゼロ」を実現する。2006年9月に愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター(研究助手)に着任、講師を経て、2009年4月より現職。専門は教育社会学(外国人教育、ボランティア)。
文部科学省大臣官房国際課「外国人学校の各種学校設置・準学校法人設立の認可等に関する調査委員会」委員をはじめ、愛知県、同安城市、同犬山市、同小牧市、同長久手市、同名古屋市、岐阜県、同可児市、三重県松阪市、広島県呉市、兵庫県等で多文化共生推進関連や外国人教育関連、ボランティア活動推進関連の委員を歴任。国際ボランティア学会理事、公益財団法人あいちコミュニティ財団理事などもつとめる。

NEWS・イベント・書評等

書評・紹介 2017年5月17日

『外国人の就学と不就学 -社会で「見えない」子どもたち』

「移民政策研究」2017.Vol9に書評が掲載されました。


News 2016年4月7日

『外国人の就学と不就学』が第2981回日本図書館協会選定図書に選ばれました。

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