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身体感覚の旅

舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット

富田大介 編集/梅原賢一郎本間直樹 ほんま なほ高嶋 慈那須 誠レジーヌ・ショピノ 著/佐野未帆 訳/山城知佳子+砂川敦志瀧一郎ジャン=バティスト・ヴァリュゼル 著/ジョアン=ガルシア 写真/omu-tone田中 美帆古川 友紀

紙 版

Voyage de la proprioception - Régine Chopinot et PACIFIKMELTINGPOT

独立戦争中のアルジェリアで生まれ育ち、幼い頃から踊り続けてきたレジーヌ・ショピノ。その60年の半生は「自己受容感覚的な自伝(biographie proprioceptive)」として振返りうるようなものであり、身体の感覚を変え続ける旅であった。

フランスに移住して振付家となってからは、「ヌーヴェルダンス」や「ダンスコンタンポレンヌ」の発展に大きく寄与した。国立振付センター ラ・ロシェルで芸術監督を務め、ジャン=ポール・ゴルチエやアンディ・ゴールズワージー、 ジャン=ミシェル・ブリュイエールらと長期に渡るコラボレーションをなし、舞踊を服飾や美術などさまざまなところへと開いていった。

近年、自身の新たなカンパニー(Cornucopiae - the independent dance)を立ち上げてからは、太平洋諸地域のアーティストや研究者らと「パシフィックメルティングポット(PMP)」という舞踊・歌唱・音楽の研究創作プロジェクトに励み、島々の口承文化に宿る時間性から、歌や踊りの本性を見直している。

本書は、そのPMPのプロジェクトにいたるレジーヌ・ショピノの舞踊的自伝、および哲学者や批評家らのダンスに関する珠玉の論考を編纂したもの。2015年に神戸で世界初演となったPMPの新作公演の映像や、ドキュメンタリーフィルムも特典付録している。

text:富田大介(序)、高嶋慈(I批評)、那須誠(詩)、レジーヌ・ショピノ(II自伝)、本間直樹(III論考)、梅原賢一郎(IV論考)、瀧一郎(跋)

film:山城知佳子+砂川敦志、ジャン=バティスト・ヴァリュゼル

photo:ジョアン・ガルシア

artwork:オムトン+田中美帆

book design:古川友紀

出版年月2017年01月01日
ISBN978-4-87259-555-0 C1010
判型・頁数 四六判・210ページ
定価本体2,300円(税込2,530円)
在庫品切れ・重版未定
内容紹介
目 次
著者略歴

Voyage de la proprioception - Régine Chopinot et PACIFIKMELTINGPOT

独立戦争中のアルジェリアで生まれ育ち、幼い頃から踊り続けてきたレジーヌ・ショピノ。その60年の半生は「自己受容感覚的な自伝(biographie proprioceptive)」として振返りうるようなものであり、身体の感覚を変え続ける旅であった。

フランスに移住して振付家となってからは、「ヌーヴェルダンス」や「ダンスコンタンポレンヌ」の発展に大きく寄与した。国立振付センター ラ・ロシェルで芸術監督を務め、ジャン=ポール・ゴルチエやアンディ・ゴールズワージー、 ジャン=ミシェル・ブリュイエールらと長期に渡るコラボレーションをなし、舞踊を服飾や美術などさまざまなところへと開いていった。

近年、自身の新たなカンパニー(Cornucopiae - the independent dance)を立ち上げてからは、太平洋諸地域のアーティストや研究者らと「パシフィックメルティングポット(PMP)」という舞踊・歌唱・音楽の研究創作プロジェクトに励み、島々の口承文化に宿る時間性から、歌や踊りの本性を見直している。

本書は、そのPMPのプロジェクトにいたるレジーヌ・ショピノの舞踊的自伝、および哲学者や批評家らのダンスに関する珠玉の論考を編纂したもの。2015年に神戸で世界初演となったPMPの新作公演の映像や、ドキュメンタリーフィルムも特典付録している。

text:富田大介(序)、高嶋慈(I批評)、那須誠(詩)、レジーヌ・ショピノ(II自伝)、本間直樹(III論考)、梅原賢一郎(IV論考)、瀧一郎(跋)

film:山城知佳子+砂川敦志、ジャン=バティスト・ヴァリュゼル

photo:ジョアン・ガルシア

artwork:オムトン+田中美帆

book design:古川友紀

photo In Situ からPMPへ

film [公演映像]PACIFIKMELTINGPOT
 
film [ドキュメンタリーフィルム]every day

まえがき(序)

Ⅰ 批評「PACIFIKMELTINGPOT」という共同体―多声的な包容の時空間へ向けて
なかがき(レジーヌからの手紙)

Ⅱ 自伝
身体感覚の旅

Biography&主要作品

Ⅲ 映像と哲学
film[ドキュメンタリーフィルム]PACIFIKMELTINGPOT / In Situ Osaka

表現することから解き放たれるとき

なかがき(PMPへの手紙)

Ⅳ 美学
肉と舞踊
あとがき(跋)

作家プロフィール
[付録]Dragons sans tête

富田大介(トミタ ダイスケ)

一九七六年生まれ。メッス(現ローレンヌ)大学大学院、神戸大学大学院修了。学術博士。大阪大学大学院国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座特任講師を経て、二〇一五年より追手門学院大学社会学部准教授。美学者・ダンサー。これまでレジーヌ・ショピノやジェローム・ベルの作品に出演。主な論考に「土方巽の心身関係論」(『舞踊学』第三五号)、「P・ヴァレリーにおける運動的陶酔のメカニズム」(『美学芸術学論集』第六号)などがある。二〇一二年〜一四年、京都芸術センター通信「明倫art」にてDance Review欄を担当。二〇一三年度〜一五年度、大阪大学〈声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声〉芸術祭(Ⅰ〜Ⅲ)にて「AIR」や「国際イベントの運営―芸術と共生―」などの事業を担当。

梅原賢一郎(ウメハラ ケンイチロウ)

京都造形芸術大学教授。一九五三年生まれ。現在は芸術や宗教や倫理について、身体を軸に新たな視座から思索している。主な著作に『カミの現象学̶身体から見た日本文化論̶ 』(角川書店、二〇〇三年)、『感覚のレッスン』(角川学芸出版、二〇〇九年)、『肉彩』(思潮社、二〇一二年)、編著に『不在の空̶「いま・ここ」を生きた女性の肖像̶ 』(角川学芸出版、二〇一一年)、共著に『スピリチュアリティと芸術・芸能(講座スピリチュアル学・第六巻)』(ビイング・ネット・プレス、二〇一六年)がある。

本間直樹 ほんま なほ(ホンマ ナオキ)

大阪大学COデザイン・センター准教授。一九七〇年生まれ。コミュニケーション論を軸に、臨床哲学の試みとして、哲学対話の方法論と実践、こどもの哲学、身体論ほか、映像、音楽コミュニケーションの実践的研究に取り組む。Café Philo 元代表。二〇一六年一月、雑誌『philosophers』を創刊。主な著作に『ドキュメント臨床哲学』(共編著、大阪大学出版会、二〇一〇年)、『哲学カフェのつくりかた』(同、二〇一四年)がある。

高嶋 慈(タカシマ メグミ)

京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員。一九八三年生まれ。美術批評家。ウェブマガジン『artscape』で現代美術や舞台芸術に関するレビューを連載、小劇場レビューマガジン『ワンダーランド』や『シアターアーツ』で舞台評を執筆。企画した展覧会に、「Project ‘Mirrors’ 稲垣智子個展:はざまをひらく」(京都芸術センター、二〇一三年)、「egØ ̶『主体』を問い直す̶」展(punto、二〇一四年)などがある。

那須 誠(ナス マコト)

Bsemi learning system of contemporary art 一九九三年度修了。所長・小林昭夫さんの「生きているあいだに出会えれば同世代だね」ということばにすっかりやられてしまった。修了後は詩の制作などをして過ごす。同時代性の照準を探り、地域固有の民俗行事や未分化な制度などを見てまわり、パフォーマンスを興じるいたったが、現在の活動は停滞、、、
 雲と雲と同じ色のなる雲のすきへ、消えて間もなく雲また

レジーヌ・ショピノ(レジーヌ ショピノ)

一九五二年、アルジェリア生まれ。六二年からフランスに移住。幼少より古典舞踊(バレエ)を習い、青年期にはマリカ・ベゾブラゾヴァの研修やルシアン・マルスのレッスンも受ける。
七四年、リヨンのマリー・ジゲラのスタジオで、いまの自分の感覚に合う現代舞踊を見付け、七八年に(水鳥の名を付した)カンパニー「Le Grèbe」を結成。以来、四〇年近くにおよぶ振付家のキャリアにおいて、フランスの新たなダンス(「ヌーヴェルダンス」/「コンテンポラリーダンス」)の発展に広く関わる。八一年、『Halley’s Comet』によりバニョレ国際振付コンクール第二位を受賞。八六年から国立振付センター(ラ・ロシェル)の芸術監督を務め、その間、ジャン=ポール・ゴルチエやアンディ・ゴールズワージー、ジャン=ミシェル・ブリュイエールら多彩なアーティストと長期に渡るコラボレーションをなし、ダンスを服飾や美術、思想など現代のさまざまなフィールドへと解き放つ。その一方で、九〇年代よりフランス舞台芸術界において硬直しはじめてきたクリエイションの制度化や商業化の流れには強く抗してきた。二〇〇八年、国立振付センター最後の…

佐野未帆(サノ ミホ)

アンスティチュ・フランセ東京文化部職員。横浜市在住。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒、在学中にフランス・モンペリエ第三大学に留学。現職にてヴィジュアル・アートや舞台芸術プログラムの企画・運営に携わる。主な招聘公演に、フィリップ・ケーヌ『セルジュの特殊効果』(二〇一二年)、ジョリス・ラコスト『コラール』(二〇一四年)、クリスチャン・リゾ『抉られるのは守っている方の目だ』(二〇一四年)がある。

山城知佳子+砂川敦志(ヤマシロ チカコ スナガワアツシ)

二〇一四年、沖縄を拠点とする映像制作会社「水上の人プロダクション」を設立。山城は一九七六年生まれ、主な近作に『肉屋の女』(森美術館、二〇一二年)、『創造の発端̶アブダクション/子供̶ 』(愛知芸術文化センター、二〇一五年)、新作にあいちトリエンナーレでの『土の人』(名古屋栄会場、二〇一六年)がある。砂川は一九七四年生まれ、金子修介や崔洋一の作品に助監督として参加した後、沖縄で自身の脚本・演出の舞台『赤い丘』(リウボウホール、二〇一〇年)を上演している。http://suijonohito.com

瀧一郎(タキ イチロウ)

一九五九年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。一九九二年大阪教育大学に講師として着任し、二〇〇九年より大阪教育大学教授。一九九五年から一九九七年までパリ第I大学哲学科哲学史博士課程にフランス政府給費生として留学。専門は、美学芸術学、フランス・スピリチュアリスム。主な著書に『ベルクソン美学研究―「直観」の概念に即して―』(二〇〇二年)がある。「文語の苑」関西代表。「日本アスペン研究所」講師。「歌うように語り、踊るように歩くこと」をモットーとしている。

ジャン=バティスト・ヴァリュゼル(ジャン バティスト ヴァリュゼル)

ジョアン=ガルシア(ジョアン ガルシア)

omu-tone(オムトン)

田中 美帆(タナカ ミホ)

古川 友紀(フルカワ ユキ)

NEWS・イベント・書評等

書評・紹介 2021年5月13日

身体感覚の旅―舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット

「ダンスドラマトゥルギー テクストコレクション」(中島那奈子先生)にて、抜粋をご紹介頂きました。(英訳あり)
http://www.dancedramaturgy.org/articles/J2.html


書評・紹介 2018年7月12日

『身体感覚の旅』

「舞踊學 第40号」(舞踊学会)にて書評が掲載されました(評者:貫成人先生)


書評・紹介 2017年6月26日

書評『身体感覚の旅 舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット』

美術館・アート情報のWebマガジンartscape(2017年6月1日号)に書評が掲載されました。(評者:日本女子大学准教授・木村覚先生)
http://artscape.jp/report/review/10135720_1735.html


書評・紹介 2017年6月16日

身体感覚の旅 舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット

2017年6月10日付「沖縄タイムス」に書評が掲載されました。(評者 同志社大学准教授 菅野優香先生)