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紙 版
「食べる」をキーワードに、心理学、社会学、教育学、哲学などの学問領域から、「人そのものと、人が営む社会」を明らかにする。
出版年月 | 2018年03月01日 |
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ISBN | 978-4-87259-618-2 C1330 |
判型・頁数 | 四六判・238ページ |
定価 | 本体1,800円(税込1,980円) |
在庫 | 在庫あり |
「食べる」という日常的な行為をキーワードに、心理学、社会学、教育学、哲学、生物学などの広範な学問領域から、「人そのものと、人が営む社会」を明らかにする。各章では、味覚をつかさどる脳神経機構からの研究、乳幼児の食行動と関連した社会性の発達、贈与交換と共食、摂食障害、食事の作法、災害時の「炊き出し」、辺境地の食、サルや類人猿の食行動、食と性のタブー等について扱い、「人間とは何か」という問いに迫る。
第1部 「食べる」を通じて学ぶ
第1章 食を通した心の発達 清水(加藤)真由子
第2章 サルは共に食べて社会を学ぶ 中道正之
第3章 好き嫌いから「食べる」を捉え直す 八十島安伸
第2部 「食べる」を通じてつながる
第4章 「食べる」ことは「こころ」を映す―心理療法から拒食と過食を考える― 竹田剛 ・ 佐々木淳
第5章 ツールとしての炊き出し―災害救援における食の意味― 渥美公秀
第6章 エンデの村で食べること―インドネシア東部でのつながりのある暮し― 中川敏
第7章 ヒマラヤ高所における食の変化と病―「フィールド栄養学」研究から― 木村友美
第3部 「食べる」を通じて考える
第8章 「食べる」ことになぜ作法が求められるのか―「食べる」に関する教育人間学的考察― 岡部美香
第9章 「食べる」ことと性―食の哲学に関する一側面― 檜垣立哉
八十島安伸(ヤソシマヤスノブ)
大阪大学大学院人間科学研究科・教授
愛知県生まれ。
1995 年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学、2003 年博士(人間科学)。
福島県立医科大学講師、大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、2017 年から同教授。
日本味と匂学会評議員。
20 年以上にわたり、ラット・マウスにおける味覚の好き嫌いの脳基盤をさまざまな研究手法を用いて探究してきた。
現在、食べ過ぎや拒食などの食行動異常を生じさせ、かつ、維持させる生理基盤を解明するために、動物モデル系における行動神経科学的研究に取り組んでいる。
中道正之(ナカミチマサユキ)
大阪大学大学院人間科学研究科・教授
京都府生まれ。
1984 年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了、1986 年学術博士。
大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、2007 年から同教授。2014 年から2016 年まで、同研究科長。2015 年から日本霊長類学会会長。
40 年以上にわたり、野生ニホンザル集団の中で暮らすサルの顔を覚え、「誰が誰に何をしたか」を記録しながら、サルの行動発達や子育て、老いなどをテーマに研究を継続。1996 年からは動物園で暮らすゴリラの観察も実施している。
最近は、動物園で暮らす大型野生動物の子育てなども観察している。
清水(加藤)真由子()
竹田剛()
佐々木淳()
渥美公秀()
中川敏()
木村友美()
岡部美香()
檜垣立哉()
書評・紹介 2018年7月23日
『食べる』
「給食ニュース 第1740号付録」(少年写真新聞社)にて紹介されました。
書評・紹介 2018年7月10日
シリーズ人間科学「食べる」
「出版ニュース 2018.7中旬号」(出版ニュース社)にシリーズ刊行の情報が掲載されました。