紙 版電子版
中米グアテマラ高地のマヤ系先住民が1960~2000年代の政治暴力的、経済的に直面した経験を綴る政治民族誌。
出版年月 | 2020年08月20日 |
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ISBN | 978-4-87259-697-7 C3031 |
判型・頁数 | A5判・368ページ |
定価 | 本体5,900円(税込6,490円) |
在庫 | 在庫あり |
中米グアテマラ高地のマヤ系先住民の1960~2000年代の経験による政治民族誌。
1847年グアテマラ共和国成立後、1944年の革命を経て、現代までに、彼らは政治的・経済的な影響に直面してきた。
なかでも内戦期(1961‐1996)の筆舌に尽くし難い暴力経験、葛藤にともなう変化が彼らの語りで再現される。
希少なラテンアメリカ地域研究の「政治民族誌」として政治暴力の研究手法にも扉を開く。
第1章 人種と政治
第2章 伝統祭祀と社会
第3章 先住民共同体と経済
第4章 暴力の語りと証言
第5章 政治的暴力の諸相
第6章 先住民表象と国家
第7章 移民と難民
第8章 経済開発の寓話
第9章 地方分権と先住民
第10章 地方政治における紛争
第11章 フィールドワークを通して考えること
池田光穂(イケダミツホ)
大阪大学COデザインセンター教授・センター長。
専門は文化人類学、医療人類学、中米民族誌学、コミュニケーションデザインなど。
著書に『実践の医療人類学』(世界思想社、2010年)、『看護人類学入門』(文化書房博文社、2010年)、編著に『認知症ケアの創造』(雲母書房、2010年)、『コンフリクトと移民』(大阪大学出版会、2012年)など。
山福朱実(ヤマフク アケミ)
書評・紹介 2021年3月31日
『暴力の政治民族誌-現代マヤ先住民の経験と記憶』(池田光穂・著)
『日本ラテンアメリカ学会会報』134号にて、本書が紹介されました。紹介者は柴田修子先生(同志社大学)です。同学会HPで公開されています。
http://www.ajel-jalas.jp/kaihou/kaihou_pdf/134masked.pdf
書評・紹介 2021年2月1日
『暴力の政治民族誌--現代マヤ先住民の経験と記憶』(著:池田光穂)
IDE-JETROの『ラテンアメリカ・レポート』37巻2号(2021/2)に新刊紹介が掲載されています。「歴史的事件と関連づけられ、その都度再定義される「国民」かつ「先住民」との対話を追体験させてくれる」(評者:笛田千容先生=駒澤大学)
書評はリポジトリで公開されています。
https://doi.org/10.24765/latinamericareport.37.2_89
書評・紹介 2021年1月22日
『暴力の政治民族誌--現代マヤ先住民の経験と記憶』(著:池田光穂)
「図書新聞」1月30日号に書評が掲載されました。「先住民マヤの人々の様々な語りに耳を傾け…我々全員の歴史の中に位置付けることの必要性を訴える」(評者:吉村栄人先生=東北大学)
書評・紹介 2020年10月28日
『暴力の政治民族誌―現代マヤ先住民の経験と記憶』
池田光穂(著)を、『ラテンアメリカ時報』第63巻,第4号の8頁「ラテンアメリカ参考図書案内」にて、ご紹介いただきました。
https://latin-america.jp/archives/45289