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海を渡った人形使節

国際人形交流から見た近代史

ベレジコワ・タチアナ(Berezikova Tatiana)

紙 版

近代日本における国際人形交流史を明らかにする。少年赤十字の人形交流への貢献、ヨーロッパでの人形贈呈の歴史についても考察。

出版年月2021年08月30日
ISBN978-4-87259-735-6 C3021
判型・頁数 四六判・328ページ
定価本体4,100円(税込4,510円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

国際人形交流という視点から描く、新しい近代史!

「友情の印」、「無邪気な国民外交」として派遣された、声なき人形使節たち。渋沢栄一、松平恆雄、ロシア皇帝、各国の少年赤十字団員、ニューヨーク市長、満洲国執政、イギリス女王――人形に魅了され、期待した人々の思惑とその歴史を繙く。

本書は、近代日本における国際人形交流の歴史を明らかにするものである。明治時代以降の日本における人形をめぐる思想の変化を分析することで、人形がどのように新しい文化的役割を担っていったかを示した。また、人形をめぐる国際関係の展開を丁寧に追い、現在まで全く注目されてこなかった少年赤十字の国際人形交流への貢献、国際人形交流の前例となった、「フランス流の玩具外交」の事例等のヨーロッパ諸国の間の人形贈呈の歴史とのつながりについても考察する。近代において人形は国際関係を改善する存在として期待され、大きな力を持っていたものとして認識されていたことを示唆した。

凡例
はじめに

第1章 人形の近代的役割
1.教育と人形
2.貿易と人形と玩具
3.人形玩具趣味
4.雛祭りの新しい役割
第2章 国際人形交流の揺籃
1.ファッション特使
2.フランス流の玩具外交
3.人形の国際贈呈から子どもたちの交流へ
4.「日米親善人形交流」
第3章 少年赤十字の役割
1.少年赤十字の創立と国際通信交換の始まり
2.日本少年赤十字の発展
3.人形交流の始まり
4.交流の発展
5.交流の規模
第4章 人形交流の普及
1.常磐松高等女学校
2.日本YWCA
3.日本の玩具業界
4.帝国児童教育会
5.交流の拡大の理由
第5章 人形外交への展開
1.「日満親善人形使節」
2.アメリカからの人形夫婦の訪日
3.パリへ贈られたミス東京
4.「防共親善人形」
5.フランス流の玩具外交の復興
終章

あとがき
参考文献
索引 

ベレジコワ・タチアナ(Berezikova Tatiana)()

1984年ロシアのエカテリンブルク市生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科日本語・日本文化専攻博士後期課程修了。博士(学術)。現在、大阪大学日本語日本文化教育センター特任助教。
 主な論文に、「日本における人形の近代的役割―1920~40年代の国際交流と外交を中心に」(『間谷論集』第11号)、「日本少年赤十字の国際人形交流」(一)(二)(『人形玩具研究』第28号)、「1920―30年代における日本少年赤十字の〝国際通信交換〞」(『間谷論集』第14号)などがある。2018年6月に日本人形玩具学会学会賞、2019年9月に日本語日本文化教育研究会賞を受賞。

NEWS・イベント・書評等

書評・紹介 2023年9月19日

『海を渡った人形使節—国際人形交流からみた近代史』が『日本教育史研究』にて書評が掲載されました。

本書が『日本教育史研究』第42号2023.08にて書評が掲載されました。「・・・・現代において、本書は継続的な国際協調の方向性を探る有意義な手掛かりとなるであろう」評者は髙田麻美先生(岩手大学)です。