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全ての書籍 緒方洪庵全集人文科学歴史・地理適塾・懐徳堂関連 著作(その三)

緒方洪庵全集 第三巻(中)

著作(その三)

「人身窮理学小解」『虎狼痢治準』他

適塾記念会緒方洪庵全集編集委員会村田路人尾﨑真理 編集/青木歳幸東徹尾﨑真理小澤健志木下浩坂井建雄佐藤一希鈴木則子髙浦佳代子髙橋京子西嶋佑太郎吉田忠

紙 版電子版

緒方洪庵の著作の一部(「人身窮理学小解」『虎狼痢治準』他)を各解説とともに収録。今後の洪庵研究の基礎史料。

出版年月2024年03月31日
ISBN978-4-87259-799-8 C3321
判型・頁数 A5判・816ページ
定価本体16,000円(税込17,600円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

緒方洪庵の著作の一部(「人身窮理学小解」『虎狼痢治準』他)を各解説とともに収録。洪庵の著作については、分野が多岐にわたることもあり、体系的な研究はいまだなされておらず、その全貌もまだ把握されていないのが現状である。『緒方洪庵全集』では、洪庵の全著作の把握に努め、現段階において知りうるすべての著作を収録している。写本の形で伝わるものについては、可能な限り異本を収集し、その中から洪庵が執筆したものに最も近いと判断されるものを底本とした。異本の情報も解説で補足しており、今後の洪庵研究の基礎史料となるものである。

10 「人身窮理学小解」
11 「解剖略式」
12 「舎密全書」
13 「医学入門物理約説」
14 「治義膜喉焮衝新法略説纂要」(『泰西名医彙講』第一輯中巻之三)
15 「卵巣水腫紀事」(『泰西名医彙講』第二輯巻之四)
16 『虎狼痢治準』
17 「鉛糖ヲ肺労ニ用ユルノ経験」
18 「謨私篤牛痘説」
19 「足守除痘館種痘引札」
20 『訳和蘭文語』後編上 序文

適塾記念会緒方洪庵全集編集委員会(テキジュクキネンカイオガタコウアンゼンシュウヘンシュウイインカイ)

(故) 芝  哲夫 元大阪大学名誉教授(理学部)
木下タロウ 大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授
村田 路人 神戸女子大学文学部教授、大阪大学適塾記念センター特任教授〔編集長〕
髙橋 京子 大阪大学適塾記念センター招へい教授、大阪大学総合学術博物館招へい教授
三阪 佳弘 大阪大学大学院高等司法研究科教授
島田 昌一 大阪大学大学院医学系研究科教授、大阪大学適塾記念センター長〔編集委員長〕
廣川 和花 専修大学文学部教授、大阪大学適塾記念センター招へい教授
松永 和浩 ミュージアム・リンクス准教授
髙浦佳代子 近畿大学薬学部講師、大阪大学適塾記念センター招へい教員
尾﨑 真理 大阪大学適塾記念センター特任助教

村田路人(ムラタ ミチヒト)

1955 年大阪府生まれ。1981 年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。現在神戸女子大学文学部教授、大阪大学適塾記念センター特任教授。日本近世史専攻。博士(文学)。『近世広域支配の研究』(大阪大学出版会、1995年)、『近世畿内近国支配論』(塙書房、2019年)、「安政五年のコレラ流行と医療行政」(『適塾』第43 号、2010 年)、その他の著書・論文がある。

尾﨑真理(オザキ マリ)

1989年兵庫県生まれ。2020年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程後期課程単位取得退学。現在、大阪大学適塾記念センター特任助教。日本近世史専攻。博士(文学)。「近世中後期における幕府の代官配置原則」(『ヒストリア』277号、2019 年)、「「大坂」と洪庵・適塾生― 北船場を中心に」(『適塾』53 号、2020年)、「近世中後期における幕領配置方針と私領渡差障有無調」(『日本史研究』737 号、2024年)、その他の論文がある。

青木歳幸(アオキ トシユキ)

1948年長野県生まれ。1972年信州大学人文学部卒業。現在、佐賀大学地域学歴史文化研究センター特命教授。日本近世史、洋学史、医学史専攻。博士(歴史学)。『江戸時代の医学』(吉川弘文館、2012年)、『洋学史研究事典』(編著、思文閣出版、2021年)、『天然痘との闘いⅣ ― 東日本の種痘― 』(編著、岩田書院、2023年)、その他の著書・編著・論文がある。

東徹(アズマ トオル)

1953年兵庫県生まれ。1999年大阪府立大学大学院人間文化学研究科博士後期課程修了。元弘前大学教授。日本科学史専攻。博士(学術)。『佐久間象山と科学技術』(思文閣出版、2002 年)、「佐久間象山型電気治療機の概要と新出装置の調査報告」(『医療機器学』79-7、2009年)、「Henry の化学書と宇田川榕菴の化学認識― 『舎密開宗』の未刊稿本の確定と他の化学書をベースとした稿本の検討を通して― 」(『化学史研究』44-3、2017 年)、その他の著書・論文がある。

尾﨑真理(オザキ マリ)

1989年兵庫県生まれ。2020年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程後期課程単位取得退学。現在、大阪大学適塾記念センター特任助教。日本近世史専攻。博士(文学)。「近世中後期における幕府の代官配置原則」(『ヒストリア』277号、2019 年)、「「大坂」と洪庵・適塾生― 北船場を中心に」(『適塾』53 号、2020年)、「近世中後期における幕領配置方針と私領渡差障有無調」(『日本史研究』737 号、2024年)、その他の論文がある。

小澤健志(オザワ タケシ)

1970年長崎県生まれ。1995年佐賀大学理工学部物理学科卒業。現在、株式会社NAA リテイリング勤務。博士(学術)。『お雇い独逸人科学教師』(青史出版、2015 年)、『江戸時代輸入蘭医書要覧』(青史出版、2020 年)、「江戸時代後期における蘭医学書の輸入状況」(『洋学』第29 号、2022 年)、その他の著書・論文がある。

木下浩(キノシタ ヒロシ)

1967 年岡山県生まれ。1990 年東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程卒業。現在、岡山県立博物館学芸員、岡山大学医学部医学資料室室長補佐・客員研究員。民俗学、医学史専攻。「中島友玄と岡山県邑久郡における江戸末期~明治初期の種痘」(『医譚』復刊第91 号、2010 年)、「備前・備中の種痘」(青木歳幸・W. ミヒェル編『天然痘との闘いⅡ― 西日本の種痘― 』岩田書院、2021年)、『岡山の種痘―近世・近代の感染症との闘い―』(共著、日本文教出版、2023 年)、その他の著書・論文がある。

坂井建雄(サカイ タツオ)

1953年大阪府生まれ。1978年東京大学医学部医学科卒業。現在、順天堂大学保健医療学部特任教授。解剖学、医史学専攻。博士(医学)。『標準解剖学』(医学書院、2017 年)、『図説 医学の歴史』(医学書院、2019 年)、“The history ofinfectious diseases and medicine” (Pathogens, 2022)、その他の著書・論文がある。

佐藤一希(サトウ カズキ)

1994 年神奈川県生まれ。2024 年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、大阪大学適塾記念センター特任研究員(『緒方洪庵全集』編集担当)。日本近世史専攻。博士(文学)。「近世天皇家の葬制の変容と泉涌寺― 女院・皇子女死去時の対応を中心に― 」(『日本史研究』704 号、2021 年)、「文政~弘化期の朝廷における新清和院の地位― 仁孝天皇との関係を中心に― 」(『史林』105 巻2 号、2022 年)、「寛政~文化期の皇位継承過程と光格天皇― 中宮欣子と皇子をめぐる動向を中心に― 」(『史学雑誌』132巻3 号、2023年)、その他の論文がある。

鈴木則子(スズキ ノリコ)

1959年静岡県生まれ。1997年総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程学位取得修了。現在、奈良女子大学生活環境学部教授。日本近世史専攻。博士(学術)。『江戸の流行り病― 麻疹騒動はなぜ起こったのか』(吉川弘文館、2012年)、「安政五年コレラ流行をめぐる<疫病経験> ― 駿州大宮町桝屋弥兵衛の日記から― 」(『歴史学研究』1011 号、2021 年)、『近世感染症の生活史 医療・情報・ジェンダー』(吉川弘文館、2022年)、その他の共著・論文がある。

髙浦佳代子(タカウラ カヨコ)

1985年大阪府生まれ。2013年大阪大学大学院薬学研究科博士後期課程修了。現在、近畿大学薬学部講師、大阪大学適塾記念センター招へい教員。専門は生薬学、伝統医薬学。博士(薬学)。「『緒方洪庵の薬箱』収載生薬の統計学的解析― 数値化に基づく緒方洪庵の治療観の考察― 」(共著[筆頭]、『薬史学雑誌』第53号、2018年)、『緒方洪庵の薬箱研究―マテリアルサイエンスで見る東西融合医療― 』(髙橋京子著、執筆協力、大阪大学出版会、2020年)、その他の共著・論文がある。

髙橋京子(タカハシ キョウコ)

1955年香川県生まれ。1977年富山大学薬学部卒業。現在、大阪大学総合学術博物館・適塾記念センター招へい教授、国史跡森野旧薬園顧問相談役、日本漢方生薬ソムリエ協会理事を兼担。専門は漢方薬学、薬用資源学、文化財科学。薬学博士。『緒方洪庵の薬箱研究― マテリアルサイエンスで見る東西融合医療― 』(大阪大学出版会、2020年)、『森野藤助賽郭真写『松山本草』― 森野旧薬園から学ぶ生物多様性の原点と実践―』(大阪大学出版会、2014年)、その他の著書・論文がある。

西嶋佑太郎(ニシジマ ユウタロウ)

1991年愛知県生まれ。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在籍。日本語学専攻。「日本語医学用語の読みの多様性と標準化―「楔」字を例に― 」(『漢字文化研究』第5 号、2014 年)、『医学用語の考え方、使い方』(中外医学社、2022年)、『医学をめぐる漢字の不思議』(大修館書店、2022年)、その他の論文がある。

吉田忠(ヨシダ タダシ)

1940 年三重県生まれ。1968 年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。東北大学名誉教授。科学史、蘭学史専攻。Ph. D.(プリンストン大学)。『帆足万里 資料集』(解題・注解、全3 巻、大分県教育委員会、2019~21年)、「『霊台儀象志』の受容」(陳捷編『医学・科学・博物 東アジア古典籍の世界』勉誠出版、2020年)、『帆足万里 評伝』(監修・共著、大分県教育委員会、2023年)、その他の編著・論文がある。

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