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緒方洪庵の薬箱研究

マテリアルサイエンスで見る東西融合医療

髙橋 京子

紙 版

往診に使われた二つの薬箱に遺されていた薬と道具類をカラー公開。洪庵の医療の特徴と医療文化財調査と保存の意義と課題を示す。

出版年月2020年02月28日
ISBN978-4-87259-700-4 C3047
判型・頁数 B5判・300ページ
定価本体25,000円(税込27,500円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

幕末を代表する蘭方医、緒方洪庵が往診に使った二つの薬箱には薬と道具がいまも遺されている。それらは洪庵が摂取し広げた医療とその学問的背景を今も伝える。洪庵は種痘を広げ、コレラの流行時には有効な治療を行い多くの人を救い、適塾(大坂)で多くの優れた若者を育て最期は54歳で江戸で亡くなっている。今でこそ短いかもしれない生涯の中で、驚くほど多くのことを学び研究を進め、翻訳書、著書も多い。時代の変遷とともに医学は移り変わり、薬箱では剤型にその変化を、生薬類の変化には治療のために高水準の医療を求めつづけた姿を見ることができる。阿片も含むこのような貴重な医療文化財を法規のなかで守るための方策と課題も示す。

口絵 壮年期・晩年期使用の薬箱
刊行によせて

序 章 本書の視角 ~緒方洪庵の薬箱研究~
第1章 緒方洪庵と臨床薬学
第2章 壮年期使用薬箱に収納された薬物
第3章 晩年期使用の薬箱に収納された薬物
第4章 薬箱が語る東西融合療法の実践と応用
第5章 恒久保存にむけた薬箱研究
終 章 総括と展望
緒方洪庵の薬箱および関連生薬標本研究成果リスト
後記
生薬名索引

髙橋 京子(タカハシ キョウコ)

大阪大学共創本部社学共創機構/総合学術博物館・資料基礎研究系/大学院薬学研究科・伝統医薬解析学分野 准教授。薬学博士、薬剤師。専門は、漢方薬学、薬用資源学、文化財科学。
1955年香川県生まれ。1977年富山大学薬学部卒、1977年大阪大学医学部附属病院薬剤部入局。神戸学院大学薬学部助手(1980年)、大阪大学医学部第三内科学研究員(1986年)、USA カンサス大学薬学部研究員(1992年)、大阪大学大学院薬学研究科助手(1995年)、同総合学術博物館資料基礎研究系助教授(2006年)を経て現職。大阪大学適塾記念センター、男女協働推進センター准教授、富山大学和漢医薬学総合研究所協力研究員、高知県立牧野植物園アドバイザー、適塾記念会幹事、東大阪市文化財保護審議会委員を兼担。

NEWS・イベント・書評等

書評・紹介 2021年5月25日

『緒方洪庵の薬箱研究―マテリアルサイエンスで見る東西融合医療』

について、著者の高橋京子先生を取材された「緒方洪庵の薬箱に学ぶ」大阪特派員、山上直子氏の産経新聞「オピニオン」(5月25日13面2021年)で触れられています。
https://www.sankei.com/column/news/210525/clm2105250008-n1.html


書評・紹介 2020年8月14日

『緒方洪庵の薬箱研究―マテリアルサイエンスで見る東西融合医療』

高橋京子(著)を『ファルマシア』2020年8月号の「新刊紹介」にて、日下部哲也氏にご紹介いただきました。


書評・紹介 2020年7月8日

『緒方洪庵の薬箱研究』

を各紙でご紹介いただきました。
■「蘭方医の洪庵 漢方薬も駆使」(6/29「秋田さきがけ新聞」)
■「医療文化財」価値を詳述(7/1「長崎新聞」)など