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日本語の統語的原理

「収束」と「展開」

荘司育子

紙 版電子版

私たちが何気なく使っている日本語とは、どういう性格の言葉なのだろうか。
言語は、「実質語」(=名詞、形容詞、動詞の類)と「機能語」(=助詞、助動詞、接続詞の類)からなる。たんなる語の羅列ではなく、文章としてまとめるのが統語の機能(文法)であるが、著者は統語に果たす機能語の役割をより重視する。言葉の統語的機能とは、機能語によって、「収束」と「展開」という二つに集約できるということだ。――この辺が著者の中心の主張である。言語の生成の仕組みを探究、模索して20年、個別具体的な言語事象を積み上げ、独創的な言語観がここで提示される。

出版年月2015年10月01日
ISBN978-4-87259-516-1 C3081
判型・頁数 A5判・200ページ
定価本体4,900円(税込5,390円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

私たちが何気なく使っている日本語とは、どういう性格の言葉なのだろうか。
言語は、「実質語」(=名詞、形容詞、動詞の類)と「機能語」(=助詞、助動詞、接続詞の類)からなる。たんなる語の羅列ではなく、文章としてまとめるのが統語の機能(文法)であるが、著者は統語に果たす機能語の役割をより重視する。言葉の統語的機能とは、機能語によって、「収束」と「展開」という二つに集約できるということだ。――この辺が著者の中心の主張である。言語の生成の仕組みを探究、模索して20年、個別具体的な言語事象を積み上げ、独創的な言語観がここで提示される。

第1章 統語的関係を表わす概念
1.機能語
1-1.「自立語」に対する「付属語」
1-2.「語彙範疇」に対する「機能範疇」
1-3.機能語の特質
2.文の構成観
2-1.「詞」と「辞」「てにをは」 
2-2.「陳述」
2-3.「入子型構造」 
2-4.「構文的職能」
2-5.係り受け
3.「収束」「展開」という概念
3-1.統語的関係を表わす基礎概念 
3-2.統語的関係を表すための説明原理
3-3.統語的原理と言語観

第2章 日本語における補文化辞
1.補文化辞の再定義
2.形式名詞
2-1.名詞と形式名詞
2-2.形式名詞の統語的特徴
3.準体法に関する表現
4.疑問の助詞「か」
5.引用の助詞「と」
6.接続助詞
7.副助詞

第3章 「収束」と「展開」
1.「収束力」と「展開力」
1-1.「収束力」《高》・「展開力」《高》
1-1.「収束力」《高》・「展開力」《低》
1-1.「収束力」《低》・「展開力」《高》
1-1.「収束力」《低》・「展開力」《低》
2.文法化
2-1.形式名詞の助動詞化
2-2.「か」「と」の終助詞化
2-3.格助詞、接続助詞の終助詞化
3.機能語間での「収束」と「展開」
3-1.副助詞
3-2.間投助詞
3-3.「の」「のか」「かと」「とか」

論点まとめ/希望的観測/結びにかえて
引用文献一覧

荘司育子(ショウジイクコ)

大阪大学日本語日本文化教育センター准教授