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緒方洪庵全集 第三巻(上)

和歌 書 著作(その二)

適塾記念会緒方洪庵全集編集委員会村田 路人尾﨑 真理 編集/青山 英正阿曽 歩合山 林太郎鈴木 重統髙浦 佳代子髙橋 京子松永 和浩

紙 版電子版

和歌と書、著作の一部を解説とともに収録。洪庵の人間関係、思想・信条を知る。

出版年月2023年03月31日
ISBN978-4-87259-774-5 C3321
判型・頁数 A5判・794ページ
定価本体16,000円(税込17,600円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

和歌と書、および第一・第二巻収録の『扶氏経験遺訓』に続き、著作の一部を各解説とともに収録。

【和歌】緒方洪庵が多くの和歌を残し、多くの短冊を書いたことについては、緒方富雄『緒方洪庵伝』(岩波書店、初版1942年、第2版1963年)が夙に紹介したところである。そして、1977年刊行の同書第二版増補版に『緒方洪庵歌集』という1章を立て、洪庵の短歌475首と歌文18篇を掲載した。これは、緒方家に伝わる歌稿「春之巻」「夏之巻」「恋のまき」「詠艸」や短冊などをまとめて、佐佐木信綱氏に選歌と整理を依頼したものである。しかし、『緒方洪庵歌集』には、同氏が歌集としてまとめる過程で字句を改変した和歌も含まれている。歌集としての性格上、作歌の際の推敲のあとなどは、当然反映されていない。
そこで本巻では、前記歌稿を改めて精査し、合点や語句の修正、添削の書き入れに至るまで可能な限り原史料の実態を再現すべく翻刻した。また、『緒方洪庵伝 第二版増補版』刊行後に見出された和歌や従来未翻刻であった和歌の翻刻はもとより、これまで知られていた和歌等についても再度所蔵調査を実施し、可能な限り原史料に即して翻刻をおこなった。本巻に収録したものは短歌813首と歌文19篇にのぼる。それにより、洪庵の作歌活動や和歌を通じた人間関係などが、従来以上に時系列を追って具体的に辿れるようになった。

【書】近世期の多くの学者に違わず、緒方洪庵も多くの漢文の書幅を人に書き与えている。その総数の把握は容易ではなく、なお不明な点も多いが、現在把握できた14点の書幅について、史料1点ごとに原史料の写真を掲載し、釈文、印文、訓読、語釈、現代語訳、備考の順に載せた。これらの書幅の多くは、医に関わる人物の心構えを示すものとして、彼の子孫や門弟に書き与えられたのであり、洪庵の思想・信条を知る上で、重要な意味を持つ。

【著作】洪庵の著作については、写本の形で伝わるものも含めると30点以上確認されているが、本巻には、ドイツ人医師フーフェラントの著書『医学必携』の末尾に掲載された「医師の義務」を洪庵が翻訳した「扶氏医戒之略」、薬の処方集「適々斎薬室膠柱方」、感染症であるコレラの治療法を門人たちのために簡潔にまとめて示した「家塾虎狼痢治則」、西洋医方書の訳書「袖珍内外方叢」、度量衡をまとめた『遠西医方名物考補遺』凡例および「西洋新旧度量比較表」、医薬品関係の蘭語ラテン語対訳辞書である「医薬品術語集」「涅垤尓独乙亜波底幾薬剤羅甸名」の計8点の著作を収めた。
洪庵の著作については、分野が多岐にわたることもあり、体系的な研究はいまだなされておらず、その全貌もまだ把握されていないのが現状である。『緒方洪庵全集』では、洪庵の全著作の把握に努め、現段階において知りうるすべての著作を収録した。写本の形で伝わるものについては、可能な限り異本を収集し、その中から洪庵が執筆したものに最も近いと判断されるものを底本とした。異本の情報も解説で補足しており、今後の洪庵研究の基礎史料となるものである。

和 歌

A 詠草

B 歌会記録

C その他の自筆資料

D 撰集等所収歌

E 附録 







著 作(その二)【解説付】

2 扶氏医戒之略 

3 適々斎薬室膠柱方

4 家塾虎狼痢治則 

5 袖珍内外方叢 

6 『遠西医方名物考補遺』凡例 

7 西洋新旧度量比較表 

8 医薬品術語集

9 涅垤尓独乙亜波底幾薬剤羅甸名

適塾記念会緒方洪庵全集編集委員会(テキジュクキネンカイオガタコウアンゼンシュウヘンシュウイインカイ)

村田 路人(ムラタミ チヒト)

1955 年大阪府生まれ。1981 年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退

学。現在神戸女子大学文学部教授、大阪大学適塾記念センター特任教授。日本

近世史専攻。博士(文学)。『近世広域支配の研究』(大阪大学出版会、1995年)、

『近世畿内近国支配論』(塙書房、2019年)、「安政五年のコレラ流行と医療行政」

(『適塾』第43 号、2010 年)、その他の著書・論文がある。

尾﨑 真理(オザキ マリ)

1989年兵庫県生まれ。2020年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程後期課程

単位取得退学。現在大阪大学適塾記念センター特任助教。日本近世史専攻。「近世中後期における幕府の代官配置原則」(『ヒストリア』277 号、2019 年)、「近世中後期における幕領配置政策についての基礎的考察―私領渡差障有無調を中心に―」(『待兼山論叢』第53号史学篇、2019年)、「「大坂」と洪庵・適塾生―北船場を中心に」(『適塾』第53 号、2020 年)、その他の論文がある。

青山 英正(アオヤマ ヒデマサ)

1972年東京都生まれ。2007年東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。現在、明星大学人文学部教授。日本近世文学・近代文学専攻。博士(学術)。『幕末明治 移行期の思想と文化』(共編著、勉誠出版、2016年)、『幕末明治の社会変容と詩歌』(勉誠出版、2020年)、「大東急記念文庫所蔵の城戸千楯書入本『万葉集』について-荒木田久老説を中心に-」(『かがみ』第51号、2021年)、その他の著書・論文がある。

阿曽 歩(アソ アユミ)

1988年埼玉県生まれ。2020年国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科博士後期課程修了。現在、フェリス女学院大学全学教養教育機構講師。日本近世史専攻。博士(学術)。「大槻平泉の対外認識 -『経世体要』にみる内憂と外患-」(浪川健治編『十八世紀から十九世紀へ -流動化する地域と構造化する世界認識-』清文堂出版、2021年)、「仙台藩藩校養賢堂における翻訳事情-新史料「養賢堂蘭学写本」を題材に-」(『洋学』25号、2018年)、その他の論文がある。

合山 林太郎(ゴウヤマ リンタロウ)

1977年福岡県生まれ。2009年東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野(国文学)博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学准教授。近世・近代日本漢文学専攻。博士(文学)。『幕末・明治期における日本漢詩文の研究』(和泉書院、2014年)、「適塾をめぐる詩と書(第1~10回)」(『適塾』44~54号、2011年12月~2021年12月)、「医者と漢詩文‐江戸後期から明治期を中心に-」(町泉寿郎編『講座 近代日本と漢学』第3巻、戎光祥出版社 2020年)、その他の著書・論文がある。

鈴木 重統(スズキ シゲノリ)

1936年札幌市生まれ。1968年北海道大学医学部大学院博士課程修了。現在、介護老人保健施設「ゆう」施設長、北海道大学医療技術短期大学部名誉教授。専門は産科婦人科学・血液凝固学。博士(医学)。「幕末におけるドイツ医学思想「医戒」とフーフェラント」(『医学哲学 医学倫理』第16号、1998年)、「フ―フェラント教授の人間同と彼に宿るゲーテ的ヒューマニズム」(『北辰』第13号、2018年)、鈴木重統監修、小林隆夫・水上尚典・白幡聡編『周産期の出血と血栓症-その基礎と臨床-』(金原出版、2004年)、その他の著書・論文がある。

髙浦 佳代子(タカウラ カヨコ)

1985年大阪府生まれ。2013年大阪大学大学院薬学研究科博士後期課程修了。現在、近畿大学薬学部講師、大阪大学適塾記念センター招へい教員。専門は生薬学、伝統医薬学。博士(薬学)。「『緒方洪庵の薬箱』収載生薬の統計学的解析-数値化に基づく緒方洪庵の治療観の考察-」(共著[筆頭]、『薬史学雑誌』第53号、2018年)、『緒方洪庵の薬箱研究-マテリアルサイエンスで見る東西融合医療-』(髙橋京子著、執筆協力、大阪大学出版会、2020年)、その他の共著・論文がある。

髙橋 京子(タカハシ キョウコ)

1955年香川県生まれ。1977年富山大学薬学部卒。現在、大阪大学総合学術博物館・適塾記念センター招へい教授、国史跡森野旧薬園顧問相談役、日本漢方生薬ソムリエ協会理事を兼担。専門は漢方薬学、薬用資源学、文化財科学。博士(薬学)。『緒方洪庵の薬箱研究-マテリアルサイエンスで見る東西融合医療-』(大阪大学出版会、2020年)、『森野藤助賽郭真写『松山本草』-森野旧薬園から学ぶ生物多様性の原点と実践-』(大阪大学出版会、2014年)、その他の著書・論文がある。

松永 和浩(マツナガ カズヒロ)

1978年熊本県生まれ。2008年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。現在大阪大学適塾記念センター准教授。日本中世史専攻。博士(文学)。『室町期公武関係と南北朝内乱』(吉川弘文館、2013年)、「緒方洪庵夫人・八重の実像-新出の自筆書状から-」(『適塾』第51号、2018年)、共著『新版 緒方洪庵と適塾』(大阪大学出版会、2019年)、その他の著書・論文がある。